中東初心者向け、アラブ人の名前。(と、MBS)
わたしはアラビストでもなんでもなくアラビア語も全然できないただの中東好きです。
中東初心者の方に同じ中東初心者として、解説メモを残しておこうと思います。
すっごい基本的なことですが、アラブ人の名前というのは、
名前 お父さんの名前 家の名前
例えば、◎◎家出身の◉◉の子どもの◯◯さんの場合
◯◯ bin ◉◉(女性ならbint ◉◉)Al ◎◎(家の名前)
という風になってます。
特に、スンニ派の男性の名前はMohammadとかAhmadとかJassimとかOmalとかお決まりのものが多く、一族に何人も同じ名前の人がいるので、お父さんの名前をつけて区別したり、それでも間に合わないときはお父さんのお父さんの名前までつけて区別するみたいです。
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アメリカの基本戦略(そこまで言って委員会NP 2015/04/26)
少し古い動画ですが、すごく面白かったのでご紹介します。
そこまで言って委員会NPの
『ワールぃドカップ2015ヨーロッパ大会』
という回だったみたいです。
イギリス、ギリシア、ドイツ、フランス、スイスについて悪い度を判定しています。
随所で高田万由子さんのコメントに、欧州住みとしては頷くばかりでした。
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イラン、トルコ、サウジの関係と中東の法則
今のところわたしが理解している現在の中東のまとめ。
現状分析
Post Pax Americana(アメリカ覇権の終焉後)の中東覇権の奪い合いが第二ラウンドへ(第一ラウンドは『アラブの春』?)。
サウジとイランがペルシャ湾を奪い合う一方で、トルコは漁夫の利を狙う。
カタールはトルコの覇権の足場であり、ペルシャ湾の覇者が決まった後にもおそらく杭や棘のように残る。
中東の法則
- 利害に絡むと全員が嘘を強弁する
→強弁した者勝ちみたいな勢いだけど、結局は軍事力が強い方の言い分が通る。
- 圧倒的大国が存在しない結果、全員が拒否権を持ってしまう
→話がまとまりそうになると、ガラガラポン(都合が悪いと思った誰かが拒否権を発動)
- 地域大国でも、国外の紛争処理や対外覇権に乗り出せるほどの国力はない
→国外に乗り出すと国内の火種(どの国家も基本的に民族・宗教・言語のモザイクを抱えている)を抑えられずに自滅する
→キーポイントは、指導者が自壊せずに覇権を維持し続けるギリギリのラインを見極められるかどうか。
- 或る国が勝ち始めると、あぶれた方の人たちが相手の国内の火種に火をつけて回る。
→ あぶれた方の人たちを巧く納得させられる国が今のところない。
中東の関ヶ原、現在の陣容(カタール危機③)
この二日くらいで新たに帰趨を明らかにした国があります。
いずれもアフリカ勢。
ソマリアは中立
モロッコはカタールに食糧支援
その影響で、ドバイで開催されるラマダン記念コーラン暗唱大会(多分)では、優勝候補のソマリア人が出場禁止措置をされてしまったとか。
ソマリアはアフリカの新興軍事大国と聞いたことがありますが、常にソマリア(エチオピアの間違いでした。すみません)にコテンパンにやられてるっぽいエリトリアは……国交断絶のタイミングまで……
しょぼい。。
6/12付ですが、この記事も比較的まとまっていました↓。
www.scgr.co.jp
というわけで、6/14現在の陣容をまとめてみます。
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大国の務め。(カタール危機①)
カタールはアラビア半島から突き出たこぶのようなところにある首長国家です。
ラマダンの夜明けにバーレーンから始まった断交宣言。カタールは、一瞬にして実質的な陸上封鎖・空路封鎖を受けて、準戦争状態になりました。
現在の状況は下記↓のようになっているようです。
Qatar is being isolated by its neighbours but they're not completely without support from other nations. pic.twitter.com/ITPy3eA0b3
— TRT World (@trtworld) 2017年6月12日
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