DespacitoとオマーンのYOSAKOIでアラブ見聞録。
ご無沙汰しています。
津軽海峡を横切って北朝鮮がミサイルを飛ばしたタイミングでこれ???
って突っ込まれそうですが、今日は何故かアラブで(も)流行ってる(らしい)Despacito。
まずは原曲↓
Justin BieberをfeatureしたRemix↓
今日はアラビア語バージョンのYouTubeを漁って感じたYOSAKOIとDespacitoの共通点について書いてみます。
アラビア語バージョンでかっこいいのは北アフリカ(旧フランス領マグレブ地域)系ですが、本当、流行ってるみたいでたくさんの方が歌っています。
マグレブ色の強いversion(フランスの若者音楽ライの本場アルジェリアMr Peace DZ氏による↓)
途中でフランス語の合いの手が入るのが特徴的。
後、アフロっぽいチリチリの天パも一部のアラブ系(黒人との混血の多い地域)にある特徴かと思います。
地中海沿岸部中心のモロッコ・チュニジアに対してリビア・アルジェリアって南に向かって広い(アルジェリアはモーリタニア・マリ・ニジェールと国境を接している)ので、アフリカの玄関って感じ。
モロッコのadrenalineというグループのversion
モロッコのラバト出身ということで検索したら、モロッコの首都ってラバトなんですね。ムワッヒド朝がレコンキスタに対抗する拠点として作った要塞都市で、『駐屯所』という意味だとか。
モロッコの北の方(?)の方ってスペイン人と区別つかないです。この動画の向かって右の方も、ジョージ・クルーニーに似てる〜〜(かっこいい💖)
ジョージ・クルーニー似の方、運転してなさそうで運転してそうで運転してない(自動運転?)なのがヒヤヒヤしますが、途中でラップの時だけ帽子かぶってすぐ脱ぐのも謎。
DJ Yankee氏へのオマージュでしょうか?
マグレブ系アラブは女性なんかも、スカーフしてなかったら街中ですれ違ってもイタリア系かな?って思う感じ。男性は余計地中海以北民と区別つかないので、
DNA的には地中海はひとつ
だなぁって常々思うのですが、ヨーロッパ人の夫は
「マグレブはアフリカ人」
と言って聞きません。(でも、マグレブ系見るとイタリア人にカウントしている)
ちなみにスペインのカタランversion
Catalanは目鼻立ちはフランス人に近い感。どこがと言われれば困るんですが、顔面の骨格が微妙に違うんですね〜
例えばわたしが典型的フランス顔男性だと思っているフランソワ・トリュフォー監督↓
この真っ直ぐで目と距離の近い眉と大きな鼻がカタルーニャの歌い手さんたちにも共通しているかなと思います。
パレスチナ人の歌い手(Noel Kharmanさん)によるアコースティックversion
AdelのCoverでブレイクした子らしい。ちょっとムチムチ(本家には及ばない)だけど美人さんです。
この方↓はフランス語で歌っていますが、名前(SARA'H)や容姿から想像するにアラブ系(マグレブ系)じゃないかと思います。
*一般的に、マグレブ系はフランス在住者だけでなく、本国人含めてアラビア語(標準アラビア語)よりもフランス語が上手い人が多い印象です*
ぱっきり二重の大きな瞳にしゅっと上がった眉、癖の強い黒髪(ストパーかけて染めてるけど)がマグレブ系のママ友の感じと似てるなぁと思います。
アラブ女子(推定)が
「TOUT DOUCEMENT(思いっきり優しく💗)」
とか言ってるの最高に萌える〜〜💗💗💗
詩やベリーダンス(?)とかの伝統があるからなのか、マグレブ系は一般のフランス人と比べて歌や踊りが強い気がします。
フランスの若者音楽の代表であるライもアルジェリアだし、2001年の同時多発テロ以前は、アラブ人のイケメンと結婚するのはフランス女性の中で結構流行ってたと思います。
アラブ系の男子は男性に痛手の少ない事実婚押しのフランス男性と比べ、一旦結婚したらなかなか別れないし、なんやかやと理由をつけて働かないフランス人よりも労働意欲があり、仕事を選ばずに働くというイメージがあります。
こんな記事にもある通り、
アラブで男であるって大変なことなんです。私にはとても勤まりません。
大変ですが、津々浦々の「大物」のアラブ男は、この作法を身につけていることも確かです。どうやって身につけるんでしょうね。それは私にも完全にはわかりませんが、やはり最初は家庭の中で兄弟と切磋琢磨しながら、そして一族や地域社会の中で、揉まれながら身につけていくのでしょう。努力だけではなく、天性の才能が磨かれて開花するのでしょう。これを身につけられないと、あるいは天性として備えていないと、やがて脱落して、従う側に回ることになります。
アラブ男は色んな意味で男らしいので、男らしい男性を好む女の子には今でも人気がある。はず。特に、親が反対するから余計ハマっちゃったりするのもありがちだと思いますね。
↑こういうのも、アラブ男に誑かされたか自ら誑かされに行った女性(イスラム過激思想に染まったというよりは、フェロモン(?)にイかれちゃった系?)の方々なのかなと想像しています。
世界で三本の指に入るゲイ人口率を誇るパリで中性的というか白人といえば男性性の中和された男ばかりの中ではアラブ男(フランス語の訛りもほとんどないし、同じ植民地からの移民でも、黒人よりはお付き合いのハードルが低いと思う)に出会うと
男らしさ♂♂♂
に免疫がなさすぎてアナフィラキシー起こしちゃうんでしょう。
さて、彼女(Luciana Zogbiさん)はレバノン系ブラジル人だそう。↓
内戦が続いているので、レバノン系は本国よりもブラジルにいっぱい住んでる(カルロス・ゴーンもレバノン系ブラジル人)って聞いたことあります。
詳しくは内藤陽介先生のこの動画をどうぞ↓
ジョージ・クルーニーの奥様のアマルさん(Amal Alamuddin)もレバノン人の弁護士さんですよね。
Amalさんはレバノン生まれのイギリス育ち。少数派ドゥルーズ派(♂)と多数派スンニ派(♀)のカップルだった両親が内戦を逃れてイギリスに移住したみたいです。
LucianaさんとAmalさんはそう言われてみればルックスは似てるかもしれない。
レバノン系ブラジル人にはマロン派キリスト教徒が多いらしいですが、Amalさんは両親から推察するとムスリムっぽいので宗派は違うかもしれませんね。
レバノン・パレスチナまでくると、癖が強いんだけど、髪質としてはアジア風の黒髪に近づいてくる印象。
ナチュラルだとこんな感じ↓
コテで巻くとこんな感じ↓
この写真は結婚式かなんかだと思いますが、アラブのママたちは全身H&M(ヨーロッパのユニクロ)でも叶姉妹ばりのダブルライン💖は欠かしません。
後、子供の幼稚園のシリア人の女の子のママはコテがプロ並みでした。
普段スカーフかぶってるから髪がどのくらい長いかも知らなかったけど、旦那さんにだけは綺麗に巻いた黒髪を見せているのかと思うとエロい🙈💗
そして、太陽電池式の車から民族衣装で出てくる冒頭がシュールすぎる湾岸のどっかのversion(多分オマーン人)
オマーンだと推定するポイントは
白い長衣(カンドゥーラ)→湾岸の特徴
カンドゥーラに合わせた柄物のスカーフの海賊巻き→オマーンの特徴
*オマーンの国王スルタン・カーブース@海賊巻き↓
イエメン風の短剣(ジャンビーア)→オマーンはイエメンの隣国
などです。
アラブの民族衣装については、この方のBlogも参考にしてください↓
オマーンでは刺繍の帽子をかぶることも多いらしいです。
湾岸のアラブの国って大概砂漠(なのでクドラのような砂よけが必要)ですが、オマーンの場合は海洋国家なので、海風で飛ばされたりしてクドラが邪魔になるから海賊巻きしたり、刺繍の帽子をかぶったりするのかなぁと思います。
湾岸versionのそこはかとないYOSAKOI感。
オマーンは海洋国家だから(オマーンは船乗りシンドバッドの舞台)よさこいは納得です(*)。
結果的にはダサいんだけど、自国の文化を大切にする姿勢は評価できる。
出だしのアザーンみたいなのも民謡っぽくて◎。
*よさこいって高知(?)ですよね。
よさこいって
「夜にいらっしゃい」
っていう夜這いを誘う歌(?)なんですね。
Despacitoも要約すると、
「今夜一緒に踊ろう、踊りながらゆっくり仲良くなりましょう」
って歌だから、つまり、
で
で
高知は日本のプエルト・リコなのかも。
後、オマーンは歴史的にアフリカとの交易が盛んでタンザニアに近いザンジバルを領有していたなどの経緯もあり、YOSAKOIボーイズたちのアフロ系のチリチリの黒髪にその歴史を感じました。
本当、同じアラブでも容姿も言語も宗教も文化も色々あるってことがよく分かりますね〜〜
オマーンについてはまた別エントリーも書きますね!
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