コンサバ主婦のひまつぶし

国際関係とか動画の感想とか。

Mennelとアラブ音楽、ヨーロッパ在住ムスリムの覚醒。(Awakening Recordsとジハード音楽)

俺たちの(何故か男性一人称😂)アイドルMennelちゃんの記事の続きです。

konsabashufu.hatenablog.com

わたしのいちおきにの"Halo"のcover公式動画の視聴回数が1日に6万回も増えたりして大フィーバーしてる上に、YouTubeの検索結果も、3週間前は本人のUP動画+2、3本だったのに今は何万本もありそう。(そんな中、黒人ラッパーのMVにカメオ出演してた動画も何故か消えてる〜〜😫)

Mennelの動画削除を何故かタリク・ラマダンのせいにして発狂していた最初の記事↓。

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タリクには濡れ衣(?)着せちゃったけど、彼女がタリク・ラマダンのシンパグループに属してたのは事実だし、YouTubeチャンネルもフォローしてたし、実際このガーディアンにも、

www.theguardian.com

Ramadan, who took leave of absence from Oxford in November after the allegations surfaced, is the most high-profile figure to be held in France since the campaign began. He was held for questioning in Paris for two days last week before being charged and taken into preventive custody on Friday.

The arrest of the influential academic – a regular on TV debates who has more than 2 million Facebook followers – has rocked the French Muslim community.

ラマダン氏は#MeToo運動が始まって以来フランスで捕まった中では、最も著名な人物。

TV討論のレギュラーで200万人のFacebook followerを持つ影響力のある学者の逮捕に、フランスのムスリム・コミュニティーは激震している。

とあります。

フランス語を話す在欧ムスリムにとってのタリク・ラマダンってロック・スターみたいなものだと思う😎よ?

というわけで、今日は、最初のエントリーでジハーディスト(童貞)が戦場の夜に聴いてそうな曲(?)と言っていた曲を中心に在欧ムスリムの覚醒と音楽について書きます。(2018/2/9 ご本人が動画を再公開してくれたので差し替えます↓)

www.youtube.com

(再公開してから1日で再生回数54万回に😱←以前は5万回いかないくらいだったと思う😱😱😱)

トルコの軍事作戦は時間がなくてまとめられないのでまた今度〜〜😢

 

 

原曲はこれ、Maher Zainというスウェーデン国籍のレバノン系アラブ人の歌手が書いたAlhubbu Yasoodというシリア解放の曲です。

www.youtube.com

8歳のときにレバノンから移住したという1981年生まれの彼はモロッコ生まれのスウェーデン人の音楽プロデューサーRedOneという人に弟子入り(?)してアメリカで活動した後スウェーデンに帰国し、UKのイスラム系音楽レーベル、Awakening Recordsから歌手デビューしたそう。

Mennelのアラビア語ヘタクソだなぁと思ったけど、原曲の方もなんか「こんなもんか???」って感じなので、元々こういう感じなのかも?

レバノン訛りってkhとかhをあんまり発音しないのかな?

その辺にいるシリア人はめっちゃhhhhkhkhkhkhって言ってるけど。。 

奥様とMaher Zain↓。Jannah Aishaという方と2009年に結婚された模様。

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息子さん(?)と。子供はAyaとAbdullallahというらしいのでアブドゥッラー君でしょうか?

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Alhubbu Yasoodには(UKのレーベルだけに?)"Love Will Prevail"という英語版もあります↓。

www.youtube.com

わたしが中高生の頃スウェーディッシュ・ポップ(Swedish Pop)が流行っててよく聴いてたけど、この人、スウェーデン人なのに英語うまくないなぁ😅(この辺はわたしの国に住んでいるトルコやアラブの2世でも同様の現象が。。)

英語版をcoverしてる方はインドネシア、マレーシア系などたくさん見かけました。

例えばこの方↓。

www.youtube.com

本家よりもピアノと英語がうまい💖

彼はLondon在住のTurkish Cypriot(キプロストルコ共和国出身?)のTahir Hakkiくんという方だそうです。

ちょっと細すぎるけど声も良いし歌も巧いし、顔もイケメンなので、英語とトルコ語で歌ったらトルコで一躍人気歌手になれそう💗 

konsabashufu.hatenablog.com

キプロスで大統領選があってキプロス情勢も動いてるからまた書きたいなぁ😫)

トルコ人は音楽が好きな割にYouTuberでも大して人材がいないというか、トルコ人って歌下手な人(音痴?)多いイメージがあります。

同じムスリムでもアラブ系は歌が巧い人が多いのに何故なのか😓

音楽教育がよくないのか。そもそも国産の良い音楽がないから発展しないのか。

このエントリーで書いたように↓、トルコはオスマン帝国時代から

芸術の外注

の伝統がありますからね〜💁(絵画はイタリア人、音楽はアルメニア人とか)

konsabashufu.hatenablog.com

後、トルコ語の壁っていうのもあると思う。

子どもの同級生のマケドニア人の子のパパがトルコ系だけど、なんかこっちの言葉が下手だもん(妻はスラブ系でペラペラ)。

  • トルコ語のまともな歌がない→良質な音楽はアラビア語か英語→外国語の音楽を聴くけど歌詞覚えるのに壁→歌うことへのハードルが高い→トルコ人の歌い手の裾野が狭くなる→トルコ人の有名歌手が育ちにくい→トルコ語のまともな歌がない→以下略

っていう負の連鎖が起きてる気がする。

トルコ人のママたちにはいつまでも語順がおかしい人がちらほらいるし(或るママ友の話では、トルコの学校教育の外国語の選択肢はウラル・アルタイ語族が多い?らしい)。。

トルコ語の持つ印欧語に対する言語的弱さと外国語教育のダメさが歌謡曲にもキテるような???

 

Maher Zainの歌はあまり巧いとは思いませんが、トルコ語でも何曲か歌っておりトルコでのコンサートにエルドアンさんが来るほどの人気だそう↓

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↑トルコのコンサートでエルドアンさんとハグするマヘル。

完全トルコ語歌詞の歌↓

www.youtube.com

あっさり塩味オリエンタルという感じ。

エルドアンさんこんな音楽も聴くのね〜

このトンデモ軍歌のイメージが強すぎて😂😂😂

www.youtube.com

(テイストは似てなくもない)

Maherは癖の強いアルジェリア方言で歌うライやフレンチラップのゴツい歌手に比べてルックスも音楽もマイルド目なのでムスリムの女の子にアイドル的人気があるようでした(在欧アラブ系2世3世やらトルコ人やらマレーシア人やらインドネシア人やら)。

特に、簡単な英語と簡単なアラビア語で歌うので、非アラブムスリムにも敷居が低く、音楽性やらメッセージ性やらにそんなに強い主張を求めない女子に受けやすいのだと思います。

そして、彼のやっているような音楽は、

Islamic music

という音楽ジャンルにあたるらしい。

キリスト教でいう所の賛美歌〜ゴスペルみたいなものでしょうか?

インシャッラーだとか↓

www.youtube.com

アッサームアライクムとか↓

www.youtube.com

 

わたしがMaher Zainがスウェーデン出身だと知って一番に思い出したのは、

トランプの、"Do you know what's happening last night in SWEDEN"😂😂😂でした。

www.youtube.com

スウェーデンには21万人以上もアラブ系がいて、

Arabs in Sweden - Wikipedia
アラビア語の新聞もあるとのこと。

english.alarabiya.net

アメリカのオルタナ右翼alt-right)がスウェーデンを皮肉った動画も↓

www.youtube.com

そしてもう一つは、アラビア語のウェブ音楽マガジンについてのこの記事↓です。 

jp.vice.com

考察対象となるアーティストには何を求めていますか。

音楽がおもしろいかどうか。それだけかな。俺たち音楽ファンが盛り上がれる音楽かどうか。特集記事では、おもしろそうな文化現象を探す。最近だと、ゲオルゲ・ワッスフね。実は、彼の記事には、たくさん批判があった。彼はアサド政権を支持してるからね。でも、現代アラブ文化への彼の影響のデカさは、誰も否定できない。文字どおり、全ての、全アラブ人が彼の歌声と音楽性を知ってる。気づいたら彼の曲が頭のなかで流れてたりする。まさに〈文化現象〉なんだ。だから、彼の記事を書くことは、俺たちの〈義務〉なんだ。特に、マトモなワッスフ考は、今までなかったから。あとは、ジハード音楽の特集記事。俺たちも神経質になる話題だよ。でも、ジハードも文化現象。アラブ世界で聴かれている音楽のうち、25%がジハードに関係してる。確かにあるんだ。無視できない。「ジハード音楽なんてない」としらばっくれんのは無理。

アサド政権を支持するミュージシャンの音楽を評価すると批判される

とか

アラブ世界で聴かれている音楽のうち、25%がジハードに関係してる

とか。。

Mennelの"Alhaubbu Yasood"をジハード戦士が聴いてそうと思ったわたしの直観は正しかった?かも😱

そもそも歌も大してうまくないし曲もつまらないMaher Zainが持て囃される理由って純粋に政治的なことだろうということは想像に難くありません。

音楽性はたいしたことないと思う😱

(わたしは音楽が好きな方なのでセンスには自信がある👂)

 

Maher Zainのファンサイトやファン動画をざっとみた感じだと、Mennelもそうですけど、(スカーフかぶってるかどうかは別にして)若い世代の西洋的な文化・流行にどっぷりの(メイク・音楽・インスタなど)綺麗な子が多いなぁという印象でした。

このエントリーでも、一見西洋的な若い女の子が突然過激化してイスラム国の妻になりたがる現象について疑問を書いていたのですが↓、

konsabashufu.hatenablog.com

流行に敏感な子の方がジハード音楽にも触れやすいからなのか?😱😱😱

と思ってみたり。

逆に、エジプトローカルだとアラブ人でもアラブ文化ダサいって思ったりするらしい。

エジプトで暮らして気づいたんですが、若者のあいだでは、アラブ文化よりも西洋文化のほうがクールだ、おもしろい、という雰囲気がありますよね。例えば、エジプト人しかいないのに英語で話す中、上流階級の若者と出会ったことがあります。

確かに。だから俺たちがサイトをローンチしたときも、かなり反対されたんだ。特に中流、もしくはアッパー・ミドルクラスの気取った連中は、「こいつらアラビア語でテキスト書いてる。絶対に世界のことをしらないんだ」って感じ。勘違いがあったんだよね。俺たちがアラビア語で書くのは、英語を知らないから、西洋のポップカルチャーハイカルチャーに触れた体験がないからだ、と勘違いされてた。あとは、文章が下手なんじゃないか、とか。でもあらゆる誤解をMa3azefは晴らしてるはずだよ。これは、アラビア語ウェブマガジンで、世界の事象を理解しているライターが書いていて、何より文章が上手い。今はベイルート・アメリカン大学(American University of Beirut)にも読者がいて、俺たちの文章を論文に引用するくらいだから、軌道に乗ってきた実感もある。Ma3azefを参照するキッズがいるんだから、俺たちは間違ってないんだよ。

アラブの2、3世含む非アラブムスリムと、アラブ・ネイティヴってやっぱりなんか違うなあというか、文化的な覚醒の方向性が逆な気がします。

アラブのローカルも昨夏はDespacitoに夢中だったわけですし😊↓

konsabashufu.hatenablog.com

ジハーディー・ジョンが最初ロンドンのラッパーだとか言われてたのもそういうのと関係ある気がする。

www.billboard.com

討論やお説教とかと違って音楽って日常的に繰り返し聴くから洗脳されやすいよね〜〜😨

Awakening Recordsは名前からし非アラブムスリム覚醒を促すようなジハード志向があってヤバい気がします。

ムスリムのわたしなどからすれば、

「変なジハード主義に覚醒しないように親は気をつけないとね〜😱」

って思うけど、ムスリムの親からすれば

「ジハードそのものは神様に賞賛されるべきであって禁止・否定されるべきではない」

となりそうだし、確かにイスラーム的論理からすればそれが正しいんだろうから、難しいですね😓(実際コーランにはそう書いてあるわけだし)

本当、ムスリママ友との付き合いが難しいのはこの辺なんですよ。。

 

 

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