コンサバ主婦のひまつぶし

国際関係とか動画の感想とか。

ジャマル・カショギは何故トルコで殺されたのか?

子育てが忙しくてご無沙汰していました。

留守中、たくさんのご訪問ありがとうございます💖

 

サウジのムハンマド皇太子こと、バカ殿MbSがまたまたやらかした???

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というわけでちょっとだけ調べてみました。

 

 

 

 

MbSは今までにも、CIAのお気に入りだったMbN皇太子を廃嫡して軟禁したり、

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サウジ一の資産家のアル・ワリード・ビン・タラール王子らの王族・閣僚を拘束してリッツ・カールトンに閉じ込め、資産を没収したり↓

www.independent.co.uk

子飼いのレバノン首相を軟禁してフランスにでかい顔されたり↓

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やりたい放題な世界のネトウヨが誇るファンタジスタです。

  

知られざるMbSの素顔はこちら↓

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ちょっと感覚がおかしいんだろうなというのは分かります。

お金(国家予算)が足りないならお金持ちのアル・ワリードから取っちゃえばいいや。

くらいに軽く考えてそう。

個人資産とは…。

 

アル・ワリード王子はアラビア語の衛星放送なども持っているサウジ一お金持ちのビジネスマン↓

konsabashufu.hatenablog.com

メディア関係者を敵に回している上に、去年11月の300人大量拘束以降ヨーロッパに本拠地があるサウジのビジネスマン達(王子含む)は怖がってしまって

「しばらくサウジには帰らない」

「サウジへの投資は辞める」

と大警戒。自前の投資家にすら投資嫌がられるって どうなの?

VISION 2030というマッキンゼーの肝煎りプロジェクトを自分の手柄として推進しながら投資家を怖がらせるトホホぶり😭

それなのに、この皇太子はトランプ大統領の娘婿、クシュナーとマブダチ()。

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娘夫婦におんぶにだっこのトランプは盛大にお目こぼし。

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 マッキンゼーはコンサル料がっぽりもらってるからVISION 2030が失敗しても知ったこっちゃないですよね。

www.mckinsey.com

 

 

さて、本題に入ります。

今回亡くなったのはワシントン・ポストなどに寄稿していたジャマル・カショギ氏

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去年11月から今年1月27日まで拘束されていたアル・ワリード王子、トゥルキ・ビン・アブドゥッラー王子などと親しく、別の知人が拘束されたことに身の危険を感じて去年9月にアメリカに亡命したらしい。

Jamal Ahmad Khashoggi (Arabic: جمال خاشقجي Jamāl Khāshuqjī, Hejazi: [d͡ʒaˈmaːl xaːˈʃʊɡd͡ʒi]; 13 October 1958 – 2 October 2018) was a Saudi Arabian journalist, author, and a former general manager and editor-in-chief of Al-Arab News Channel. He also served as editor for the Saudi Arabian newspaper Al Watan, turning it into a platform for Saudi Arabian progressives.

ジャマルアラビア語で美、カショギはトルコ語でスプーン職人という意味だそうです。 

そう、カショギ氏はトルコ系。

ムハンマド・カショギという方がオスマン帝国解体後トルコからサウジアラビアに渡り、初代国王アブドゥル・アジーズの侍医として成功したのが一家の始まりらしい。

Khashoggi was of Turkish origin, and his family originally lived in Kayseri. Their family surname means "spoon maker" (Kaşıkçı) in the Turkish language. He was married to Samiha Ahmed (Setti) and had six children, Adnan Khashoggi, Samira Khashoggi, Essam Khashoggi, Adil Khashoggi, Assia Khashoggi, and Soheir Khashoggi. His grandchildren include Dodi Fayed, Emad Khashoggi and Jamal Khashoggi.

メガネ&スーツがムハンマド・カショギ氏↓

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agora-web.jp

サウジアラビア人は元々遊牧民で学校教育の習慣がなかった上に、教育システムが建国の父(初代国王アブドゥル・アズィーズ・アル・サウード)のイスラム原理主義の方針で大分偏っているらしい。

サウジの学校では、イスラム教の勉強が3分の1、アラビア語の勉強が3分の1、その他が残りの3分の1の割合で教えているそうだ。海外留学をして必死に学んだ人たちが有能なテクノクラートになっているのだろうが、多くの庶民のアベレージ能力では、日本のようにせちがらい実社会ではおおよそ役に立たないだろうことは、想像するに難くない。

なので、建国当初から医者・弁護士などの高度人材はエジプト人レバノン人、トルコ人などの外国人に頼っているという背景があるようです。

アルカイダ創始者ビン・ラーディンのパパ、アワド・ビン・ラーディンもイエメン出身のサウジのゼネコン大手)

 

そんなトルコ人医師初代カショギ氏の息子のうちの一人、

アドナン・アルファイド氏は武器商人で大富豪↓

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娘のサミーラさんは進歩派の作家(恐らく、サウジのフェミニズム活動家)で兄の繋がりでエジプトのビジネスマン、モハメッド・アルファイド氏と結婚。

Samira Khashoggi (or Kashoggi) (1935 – March 1986) was a Saudi Arabian progressive author, as well as the owner and editor-in chief of Alsharkiah magazine. She was the sister of Saudi businessman Adnan Khashoggi, and the first wife of Egyptian-born businessman Mohamed Al-Fayed. She was the mother of Dodi Fayed.

この人が産んだ息子がダイアナ妃と交通事故に遭って亡くなったドディ・アルファイド氏。

つまり、ジャマル・カショギ氏はトルコ系三世で、ビジネスマンの一族の繋がりで、宮廷クーデターで拘束されたアル・ワリード王子などととても近い人物

 

トルコはカタールを巡ってサウジと対立していますから、サウジの反体制派をかなり意識的に囲い込んでいる可能性が高い。

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トルコ系のカショギさんがトルコ人の女性と結婚するとかトルコにいたのも偶然じゃないかもしれません。

 

例えば、トルコ政府とサウジの反体制派王子たちとの連絡係やアメリカでのトルコのロビィ活動の窓口になっていたりとか。

カショギさん、トルコ政府に保護を受ける代わりに対外工作や連絡係なんかのスパイ要員になっていた可能性は高いんじゃないかなぁ。(想像ですが)

ちなみに、カショギ氏が亡命した去年9月のサウジはこんな感じでした↓。

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MbSは国防大臣である他に、廃嫡したMbN元皇太子から治安機関(FBIとかCIAのような情報機関と特殊部隊が一緒になったもの)を奪っているので

「カッとなってやった🔥」(という可能性も大いにあるんだけど)

というよりは、トルコの反体制派支援の情報が入っていた可能性もあると思う。

「反体制派王子軍団がトルコと組んだらヤバい」

ということは、いくらバカ殿でも考えなくても分かると思う。

王子にあって反体制派にないのは軍事力、ただそれだけなので。


MbSのプライベートジェットで飛ばしたという15人の暗殺部隊はその辺のならず者じゃなくてガチの特殊部隊だったりして(その辺はまだ調べてないので分かりませんが)。

 

MbSが軍事に並々ならぬ関心があるというのは、2016年に国防大臣に就任してすぐに始めたイエメン侵攻やトランプ大統領初外遊時の十二兆円分の武器のお買い上げでも分かる通り。(世界三大ネトウヨと呼ばれる所以)

アラブ人は血の気が多いからなぁ↓

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サウジの反体制派支援の大事な切り札(推定)を殺されたトルコはそれでも

転んでもただでは起きない!!!

治外法権の領事館に乗り込んで証拠を小出しにゆすり、騒ぎに乗じてクーデター未遂事件の件で逮捕していたアメリカの工作員の牧師を釈放してアメリカに譲歩し、サウジにトルコリラを買わせようとしているらしい。

エルドアンさんの政治手腕はやっぱり只者じゃない…!!!

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独裁ならではの強権ともいえるけど。

(トルコのエルドアン一強体制の不支持者の一番の悩みは、「現状に不満はないけど、エルドアン亡き後独裁体制を続けられる器と技量を持つ後継者が出てこないと思うから、先のことを考えると不安」というもので、プーチンafterプーチンじゃないけど、不世出の政治家が出てしまって結果独裁になると後継者不足で悩むというのはどこも同じだなぁと思った。)

それにひきかえ軽減税率施行の為にコンビニのイートイン閉鎖するとか言い出す我が国の政治家のトホホぶりは😓

 

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エルドアン大統領「見てるか、小僧。国際政治っちゅうのはこうやってやるんやで!」

 

 

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