アメリカの悪あがきとチャイナの誤算👻①(米中経済戦争、香港デモ、英語動画まとめ)
日本の保守派と呼ばれる嫌中・嫌韓(*)のネトウヨ民は中国経済崩壊って10年くらい言い続けているけれど、ヨーロッパにいる実感としてチャイナの存在感はこの10年間マシマシofマシマシなので米中経済戦争で敗れるのはアメリカなんじゃないかと思っているし、実際大多数のヨーロッパ人はアメリカがオワコンになる可能性を感じてチャイナ側に保険をかけているように思います。
(*ヨーロッパへの留学生などの数を見ると、2009〜2011年頃を ピークに韓国経済は○んだと思う。Samsung製品は今でも普通に見ますけど。)
- アメリカ側からの動画
- Caspian Reportの見るチャイナ
- Geopolitics of Japan by Caspian Report
- チャイナ関係で視聴回数の多い動画
- 世界経済における日本の相対的衰退が一目でわかる↓
- チャイナ経済の崩壊の可能性は0%
- 香港の逃亡犯条例デモ
- まとめ
アメリカ側からの動画
トランプのCNBCとのインタビュー↓
2019/06/10
- チャイナからアメリカへの輸出品に関税をかけることでチャイナからの米企業(ジェネラルモーターズ・フォードなどの自動車産業を想定しているみたい)の撤退を促す。これでチャイナは弱ると思う。
- China→USA 2.5%、USA→China 45%という関税の不均衡。
- MexicoとChinaの違い:Chinaは競争力の調整のために関税分を政府が補填する、Mexicoは圧力で工場がアメリカに戻ってきた。
- 通貨(ドル/元)と株価について:500億ドル/月の量的緩和している。→元安で原油などの輸入が高くなるが輸出は有利になる。
- 関税をかけたおかげでアメリカはMexicoに舐められなくなった。
- Hi, Becky(ブロンドの女性キャスター). G20での習近平との会談について。dealの条件:チャイナからの輸入品の80%に25%の関税をかける。
- GAFA のMonopolyについて:軍需産業の企業も寡占状態になり、競争が起こらなくなっている
- EUの交渉力の強さ:GAFAにも強く出られる。
- アメリカは5Gでビハインドなのでは?:Chinaの天才たちのcapabilityは素晴らしい。が、自分のやったBANのおかげでもう習近平はChina2025という言葉を使えなくなった。
2019/06/12 ホワイトハウスでの記者会見(ポーランドの大統領と)
2019/06/04 Rubensteinへのインタビュー
- 米中関係の戦争への発展可能性:お互いに経済依存度が高すぎるので実際の戦争には至らない。
- トランプの関税についての考え方について:関税は完全なる悪ではなく、時に必要なもの
- 保護主義について:政府を自由に動かせるわけでもなく、戦争が出来るわけでもない、大統領が唯一一人で出来るアクションが関税をかけること。
- チャイナの脅威について:二つの超大国に摩擦が起こるのは当然のこと。
- 景気の減速は7〜10年周期で定期的に起こる。今減速が始まろうとしている。
- チャイナは5〜6%/year、アメリカは2%台の成長。チャイナには早晩追いつかれる。
- アメリカの国家債務について:大統領選の前に増税はしないので国際を発行し、借金は増えるだろう。
Caspian Reportの見るチャイナ
①2011/9/15 『チャイナは次代の超大国になれるか?』
70万views
国別GDPで中国に抜かれた後、東日本大震災に被災し、政治は混乱。
西側諸国含め日本を捨ててチャイナに走る国が続出した頃。
彼はアゼルバイジャン人のムスリムなのでチャイナ(のウイグル人迫害)に厳しめで、
チャイナの時代は来ない
と断言しています。
②2017/09/11 『マインドセット』
36万views
①の動画の6年後。
- 東アジアにおけるチャイナはヨーロッパにおけるローマ帝国のようなもので、世界の中心であると自認していた。
- 阿片戦争の説明:大英帝国の東インド会社が銀とアヘンの交換で清王朝の銀を流出させた。:清はアヘンの輸入を禁止→戦争に発展。香港を取られる。
- その後動乱が続き、清王朝は台湾と朝鮮半島を日本に取られる。
- 蒋介石の国民党が天津・北京を掌握し、さらなる大動乱の30年に突入。
- 朝鮮戦争後、毛沢東は農地の国有化と工業化を推進。毛沢東の20年間で中国は低迷。→鬱憤の溜まった国民のガス抜きのために文化大革命。(インテリや教師も虐殺される)
- 21世紀のチャイナは阿片戦争以来の歴史を『Century of Humiliation』(恥辱の世紀?)と位置づけ、攻めの外交安全保障を試みている。
これで分かることは、
チャイナというのはとんでもなくスケールのでかいトンデモな国で、安定感が全くないけれど、一人一人の生命力がめちゃくちゃ強い
ということ。(とっくに知ってたけど😓)
日本人は絶対にチャイナ人に勝てないと思うんですよね。
チャイナの生存ストレスとDNAにおける生存者バイアスって本当すごくて、DNAレベルで格が違う〜〜😭
って思う。
日本人って内弁慶で、内にマウント取って外でヘタレな人ばっかり😓
チャイナ人はいつも自信満々ですごいなって思います。
③2018/04/11 『一帯一路』
26万views
- 一帯一路は習近平の肝いりで進められており、アジアから中東を超えてヨーロッパに向けた現代のシルクロードの構築を目指す。
- 中華資本を中心とした複数の投資主体(AIIBなど)
- 交易の全体を政府が完全に把握しているわけではない。
- マラッカ海峡などの地政学的チョークポイントを抑えること
- 一帯一路プロジェクトは国内の内陸開発も目的にしている。(国内の東高西低地域格差の是正)
- ロシアとの中央アジアをめぐる緊張:ロシアは中央アジアへのチャイナの投資を歓迎しているが、影響力の増大は警戒している。
- カシミールをめぐる三つ巴。:パキスタンはチャイナの投資を必要としているが、侵出には抵抗。インドは反発。
- 鄧小平の韜光養晦とは正反対の対外政策。北京はインフラ設備開発において、投資だけでなく、労働者・資材・軍も投資国に送っている。
Geopolitics of Japan by Caspian Report
2017/08/23
36万views
チャイナ関係で視聴回数の多い動画
2018/07/31 アフリカへのチャイナの進出について。
512万views
中国の世界進出の複雑な実態についてはこちらにまとまっています↓。
世界経済における日本の相対的衰退が一目でわかる↓
This 20-second Video Summarised 35 Years of World's Economy: pic.twitter.com/EklaBkfuzJ
— Mohammad Eskandari (@mohesk) June 8, 2019
Othersに含まれる小国の多くの部分は実質的にチャイナが握ってる思っていいと思います。
チャイナ経済の崩壊の可能性は0%
日本経済は低迷して30年経ちましたが、まだ崩壊はしていません。
チャイナも国内経済は大変だろうし、成長は相当減速していると思いますが、(ヨーロッパも含め)国外に相当根を張っているので
「五年以内に崩壊する!」
とは到底思えません。
香港の逃亡犯条例デモ
香港のデモでも圧倒的でしたが、チャイナの凄さは、マンパワーによるところが大きいです。
- 100万人デモを可能にする人口の多さ
- 先進国と比較して圧倒的な若者の絶対数(一人っ子政策で高齢化もすごいにしろ)
- 英語メディアに英語で語れる若者の割合(香港人だけでなく、内省人もバイリンガルは普通にいる)
- さらに、百万人デモを鎮圧できる強い政府の存在
とにかく、
国民一人一人のポテンシャルが高い上に数が多い
んです。
香港を香港にしておく理由はこういう動乱を香港という隔離空間に収めたいということですよね。
共産党政府は住民の入れ替えを狙っている
という香港在住の外国人ブライアン氏。
言論の自由に対する弾圧を強めて香港人の香港からの脱出を促し、代わりに本土からの中国人を入れる。
香港乗っ取り計画。
なるほどなー
まとめ
今から考えると、チャイナ国内の、ことに経済に関しては2017年のトランプ訪中と
第1回一帯一路フォーラムがチャイナのピークだったなぁと思うんですが、
米中の覇権争いに関してはチャイナが制しつつある感じがしています。
また、30年後に振り返ると、習近平政権が毛沢東政権のような低迷の時代として歴史に記載されるようになる気もしています。
チャイナは生き延びるけれど、国内は相当大変なことになる(なってる)というような。
米中に関してはまた書きたいです。