あくまで強気のカタール、ムハンマド外相(カタール危機⑦-1)
6月23日にサウジ・UAE・エジプト・バーレーンがカタールに突きつけた最後通牒の回答期限が7月2日の日曜日に来ましたが、カタールの外相はこの調子でした。
ムハンマド外相「飲むわけねーだろバァロォ😛」
訪問先のイタリアで、7月1日期限を前に、
「断る!」
の一言の元に一蹴。
カタールの外相、ムハンマド・ビン・アブドゥルラーマン・アル・サーニー(Mohammed bin Abdulrahman Al Thani - Wikipedia、ここではMbAとします)は1980年生まれの36歳。タミーム首長と同じ歳ですね。
英国の高校・士官学校卒のタミーム首長に対し、彼はカタール大学出身なのでご学友とかではなさそうですが、いかにも頭が切れて弁が立ちそうな顔してますね〜〜。
すっごい生意気そうなので、アブダビの皇太子MbZはこの人も大っ嫌いなんだろうな〜〜
ちなみにこの外相、首長家のサーニー家の親戚には間違いないのですが、調べた限りでは従兄弟などの近い親戚ではなく、結構傍流の方みたいです。
が、有力な一家ではあるらしく、彼の兄らしき方もカタールで要職に付いておられるのでまた書きます。
若くて働き盛りの彼は超働き者。断交以来、ほぼ毎日のように国外出張や各国首脳・外相との電話会談をやっていました。
Ministry of Foreign Affairs - Qatar
岸田外務大臣にもこの3分の1で良いから仕事をして頂きたいものです。(外交ほとんど首相任せじゃない?)
尤も、カタールは外務大臣のお留守居役のようなものがいてタンデム体制になっているみたいなので外遊し放題というのはあるみたいです。
7月3日、カタールのムハンマド外相はタミーム首長の返答を持って仲裁国クウェートを訪れました。
さて、 13項目の要求は公開されているわけではない(リークらしきものはあったけど)のですが、以下のようなもの↓であったと言われています。
どれもカタールの国策に関することなので、飲めるわけないものばかり。
にもかかわらず、四カ国は自分たちから期限を切ったくせにカタールが期限前に
「こんな要求、飲むわけないしwww」
って一蹴したら進退極まって48時間回答期限を伸ばす体たらく。
そもそも、まずは要求を出してから断交するのが普通なのに、いきなり断交しちゃって、条件飲まないときに切るカードが既に1枚なくなってるサウジとUAE。。
BREAKING: Foreign Ministers of Saudi Arabia, the UAE, Egypt and Bahrain will hold meeting to discuss next steps against Qatar.
— The Spectator Index (@spectatorindex) 2017年7月2日
もしかして、次の一手決まってないの???という疑惑が。
新たな制裁も?ってやっぱりまだ決まってないの?😱
4カ国の外相は5日に会議を行う予定。
だそうですよ。
手順も要求も論理(思いっきり国際法無視)もむちゃくちゃでどうにもお粗末な感じがするのが四カ国の残念なところ。
お金だけは持ってるから従うところもあるだろうけれど、
「あの人たち、ヤバくない???」
ってある程度心ある人の国際認識になっちゃった感があります。
一体何がしたかったの???
ゴルァすればカタールが折れると思った???
確かに、国境を軍事閉鎖して兵糧攻めすれば落ちる可能性もあったけど、エルドアン率いるトルコが圧倒的に素早くて、湾岸勢がラマダン明けのイードでグダグダしてる間に全面的に軍事支援に踏み切っちゃったからなぁ。
サウジなんて公務員は急遽一週間追加休みでなんと23連休。
しかも発表が6月21日。そんな直前に一週間余計休みもらってもどこにも行けないよ😭
計画性なさすぎでしょ😱
ムハンマド外相「バカなの?」