今日はトルコの地政学を扱った動画をご紹介します。
まずはトルコの中の人の地政学。
2012年とかなり古い動画ですが、とても示唆的な内容を含むので紹介。
「資本主義社会とイスラム社会の折衷を余儀なくされる。二つの世界観のバランスの難しさに直面せざるを得ないのはアナトリア半島を制するものの宿命だ」
「トルコがNATOから出ることはない。けれども、地政学的な観点からNATOと同意できないことが出てくれば全てに従えないのは当然だ」
「誰からでも好かれる為にはひたすら受動的でいなければならない。しかし、トルコは秩序を作る為に自ら動くことのできる自立した国である」
う〜む。耳が痛いことおっしゃいますね。
こちらも古いですが、アルジャジーラのレポーターMehdi Hassan氏とトルコの識者(一人西洋人あり)による英語討論。
メンバーはAKP(エルドアンさんの政党)の女性議員、CHP(アタテュルクの共和人民党)の若い女の子、国会でスカーフを付けて罷免されたイスラム主義の女性議員、左翼の男性ジャーナリスト、あんまり喋らないおじさん二人(一人はトルコ人のインテリ?、一人は外国人ジャーナリスト?)
前半はエルドアン政権の外交政策、後半はエルドアン政権の内政政策について議論しています。
内政問題については白熱する一方、外交政策はMehdi Hassanが期待するほど議論が盛り上がらず、イマイチでした(後半あまり喋らないおじさん二人が外交については比較的コメントしていた気がします)。やっぱり海外メディアとしては外交政策に関心がありますよね😅
①外交について
- 冷戦の終結によって西欧諸国がNATOにおけるトルコの存在意義に疑問を持ち始め、今まで目を瞑って見逃されてきた国内政治体制についての批判など、追い出し工作・嫌がらせが始まった。トルコも居づらくなり、新たな道を模索し始めた。
- NATOとの関係を繋ぐためにEU加盟交渉を行うと共に、トゥルク系国家、イスラム国家、中東国家などの様々な枠組みで非NATO諸国との関係を形成するというのが新しいスタンス。
②内政問題
内政についてはやや朝生でしたけど、全体に、朝生に比べるとどれだけマシなことか😂
日本に、海外のメディア向けに英語討論出来る文系学者や政治家はどこくらいいるのだろう?
と思うと、危ぶまれます。
報道官に場違いなパンダの質問をして話題になったこの動画↓
池内恵先生が
「日本の新聞の中国特派員が中国語もできず、英語も覚束ないので驚いた」
ってどこかで書いてらっしゃったけど、わたしも同感。
英語も中国語もできないのに、何故チャイナで新聞の特派員をしているの?
何をどうやって取材しているの???
という素朴な疑問😨
まさか公式発表をそのまま記事にしたり(共産党の息がかかってるかもしれない)通訳やアシスタントにおんぶに抱っこでやってるんでしょうか?
シャンシャン違い……
笑い話で済ませて良かったのかなぁ???😨
日本人の識者を集めてこんな風に英語でしゃべらせる討論、見てみたいなぁ😊
意外と国内のポジショントークとは違う話も聞けるかもしれませんね。
華報道官「日本人の英語力ェ……」
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