常に崖っぷち、だけど強かなヨルダン。(ヨルダン王室とドバイのハヤ妃)
ハヤ妃の出奔についてはこちらにまとめています↓。
当BlogではすっかりMbSの太鼓持ち認定されている、ヨルダンのアブドゥッラー国王こと、アブドラ△をご紹介します。
アブドラ△が名を挙げたのは、自ら戦闘機を操縦してイスラム国空爆に参加した(?)という武勇伝から
佐藤議員がTweetしていますが、実際どうだったのかな?
複数のソースが、ヨルダンのアブドラ国王がISILの空爆に参加するとの報道。元々、アブドラ国王は、ヨルダン軍の特殊部隊のコマンダーの経験もあり、また攻撃ヘリのパイロットでもある。http://t.co/bURH3kMaYs
— 佐藤まさひさ(正久) (@SatoMasahisa) February 5, 2015
プライベートジェットや軍用ヘリは運転できるみたいですけど、戦闘機はどうなのかな?ヘリで空爆したのかな?
TwitterやFacebook等にアップされていますが、ヨルダンのアブドラ国王です。政府専用機を操縦して海外の外交日程をこなす場合もあるとの情報も。父親のフセイン国王も軍歴があり、したたかな外交で有名。 pic.twitter.com/54pHNPNQDu
— 佐藤まさひさ(正久) (@SatoMasahisa) February 5, 2015
ヨルダンは西はイスラエル、北はレバノン、東はシリア、南はサウジアラビアと国境を接するどこ向いても火種ばかりの難しい国。
ヨルダン王室のハーシム家は預言者ムハンマドに繋がる由緒正しいお血筋らしいんですが、トランプ・MbS・MbZ(アブダビの皇太子)の太鼓持ち要員として国王自ら運転する自家用ジェットでパーティーをはしごする全方位外交に日夜勤しんでいます。
Everybody's 太鼓持ち
とバカにするのは簡単だけど、若くして任された難しい国の舵取りを巧くやっている、バランス感覚の優れた外交上手な国王だと思います。(さすがパイロット!)
サウジの資金援助が欲しいからMbSの太鼓持ちをするけれど↓、
カタールからも資金援助をもらいたいから断交はせずに外交レベル格下げに止め、しれっとカタールの旅客機の領空通過も許したりしてたような…↓
このエントリーで、
外交とは常に予防線を張り続けること
って書いたんですが、ヨルダンはその辺とても巧いと思います。
というわけで、本日はアブドラパイセンと愉快な仲間たち、ヨルダン王室をご紹介します。
まずは父君の先代フセイン国王。
アブドラパイセンのトレードマークである、クーフィーヤ+スーツのベドウィン折衷スタイルの元祖でしょうか?
かっこいい〜〜
アブドラパイセンの双子の妹たちとムナ妃とのショット。
この方、四回の中東戦争からパレスチナ分譲の憂目にあったとはいえ、小国なりに政治的には割と頑張ってたと思うんだけど、艶福家で西洋人の女が大好き(ブロンド嫁を取っ替え引っ替え)だったというイメージが強すぎて、英雄色を好むって言うけど、もうちょっとなんとかなったんじゃないの?と思わなくもない。
若かりし日にアブドゥッラーの生母ムナ妃とともに。
フセイン国王は典型的なアラブのエリートって感じですね。
そして隣は最初のイギリス人の妻(アブドラパイセンの母)。
アブドラパイセンのお母様↓
さしずめ、英国の小池百合子といったところでしょうか。(身も蓋もない)
ヨルダン育ちの英国軍人の娘さん。映画の撮影にお忍びでやってきた国王に見初められて結婚。
アブドラパイセンの青い目はママ譲り。
現地で就職して王室入りし、離婚後もヨルダンに住んでおられます。
こちらが若かりし日のお姿↓
(*この後離婚しました)
パイセンのイギリス人祖父と孫息子。(面影あるある)
父と娘。(パイセンの祖父&母)
まんまと孫息子を駐留先の国王にした宗主国の軍人父と娘。
この展開をもしあらかじめ仕組んでたとしたら、MI-6などの英国諜報機関直々のエージェントだったんじゃないかっていうくらいうまいこと行ってます。
アブドゥッラー国王の戴冠式?↓
アブドゥッラー国王は父と違ってアラブ娘好み。
パレスチナ人の美女ラーニア妃と結婚して一夫一妻を守り、子供が三人います。
仲良さそう↓ 💖
トランプ訪サウジ時のMbSとのショット。
安定のタクシーの運転手さん感。
取引先の大企業の御曹司にペコペコする零細企業の社長の哀愁を感じます。
やっぱりアブドラパイセンは、軍服着てるところが一番かっこいい💗
この右の人アブドラパイセン(?)でしょうか?
ベドウィン印の赤いクーフィーヤと英国風スーツスタイルがヨルダン式。
現皇太子のフセイン殿下。
プレステ好きそうな顔してる。
うちの息子と同じ、ヘーゼルナッツブラウンの瞳です(青い目と黒い目が交配すると出やすいみたい)。
薄いアラブ顔というか、アラブっぽさを残しつつも濃さが中和されて結果的に日本人に親しみやすいかんじに仕上がってますね。
こちらが妹のイマン王女(デビットボウイの妻(ソマリア人)もイマンさんだったなぁ)。
お母様があれだけ美女だとどんな美人でも娘はなかなかつらいものがありますが、健康的でいい感じ。
アブドラパイセンの異母弟、ハーシム・ビン・フセイン王子はスウェーデン系のクォーター。
赤髭にバイキングの末裔っぽさを感じます。かなり北欧の血が濃く出てるなぁ。
ゲイっていう噂があったりなかったり。(本当なの?)
アラブは超ホモソでゲイ(バイ?)が多いから驚かないですけど、マドリッドのホテルでゲイの愛人に殺されたとかいう噂が立ったりしてアブドゥッラー国王としても頭が痛いみたい。
実際は、マドリッドで亡くなったというのはデマで、2006年サウジ人の妻との間にお子さんもいるようです。
Prince Hashim bin Hussein - Wikipedia
最後は、ドバイの首長ムハンマド殿下の第二夫人でブイブイ言わせているアブドゥッラー国王の末の妹君、ハヤ・ビント・フセイン殿下です。
ヨルダンという国の命運を懸けた輿入れには兄上のアブドゥッラーも同席(若い)。
フセインパパと↓。末娘のハヤ妃は目に入れても痛くないほど可愛がられていたそう。
ハヤ王女はパパ似だなぁ。
アブドラパイセン「うまくやれよ、ハヤ!」
ハヤ「やったよ、お兄ちゃん、男の子出来た💓」
アブドラパイセン「ドバイは俺たちのもんだ」
今のドバイの皇太子はみんなのアイドル・ハムダン王子↓(インスタグラムの🌟)
ですが、この王子もゲイ(Bottom)の噂が絶えませんし、前皇太子だったお兄さんが廃嫡された後夭折していたりどうなるか分かりません。
ハムダン皇太子たち兄弟の母君は現首長のモハメド殿下従妹のお姫様らしいんですが、権勢を誇るハヤ王女が2012年にザイード王子を産んだところなので、アラブの慣例からして、少なくともハムダン体制の皇太子には彼女の王子がなるでしょう。
アブドゥッラー国王の目の黒いうちにハヤ王女の息子がドバイの首長になることがあれば、
ドバイはヨルダンのもの???
というのを虎視眈々と狙っている気がします。
さすがMI-6の孫(違う)。
ここ↓で書いた通り、UAEはアブダビのバカ殿(アブダビ皇太子のMbZ)の天下。
アブダビは軍国主義でUAE軍の中でもアブダビ勢力が圧倒的らしいので、ドバイは逆らえません。
ドバイは石油が出ないので、産油国アブダビにお金も相当借りてるらしい。
アブダビからの自立を図りたいドバイと、太鼓持ちからもう少し発言権を増したいヨルダン。
そんな二つの国の利害が一致したのがドバイのモハメド首長とヨルダンのハヤ王女の結婚だったということです。
The・政略結婚
でも、まあ、仲良くやってるみたいだしいいと思いますよ。
王妃としての格が落ちる第二夫人とはいえ、ハヤ王女は結婚時アラブ女性としてはトウが立った32歳で危うく行かず後家の身だったですし、2012年に40歳でザイード王子を出産。息子を未来の首長にすべく余念がない模様。一方、モハメド首長は第一夫人はそれはそれとして大切にして、出たがりのハヤ妃は歳下のトロフィ・ワイフとして世界各地に連れ歩いて、それはそれで大切にしてるみたいです。
政略結婚としても、一般的な結婚としても割とうまくいってるように思います。
さすがアブドラパイセン。
アブドゥッラー「俺、こう見えて結構苦労人なんだぜ😭」