Laïcitéとフランスのユダヤ陰謀論。（トランプとイスラエルに関するユーセフ・ヒンディの予言、国連の御用達過激派イマーム）
この、シリア系美少女ムスリマYouTuber、Mennel Ibtissemの炎上を受けて去年書きかけていた記事なんですけど、続報が入ったので取り急ぎあげておきます。
フランスはいわゆる『論壇』的な文化が非常に盛んで、年がら年中『朝まで生テレビ』みたいな討論番組がテレビ・ラジオで放送されています。
イスラム教知識人はとにかく討論が強い（？議論になっているのかは謎）。
討論強い＝カッコイイ
と尊敬されるので、アンチシオニスム（anti-sionisme／ユダヤ陰謀論者：マリーヌ・ル・パンの父ジャンマリー・ル・ペンなどはその代表）の生粋のフランス人にもそういうムスリム論客のシンパがいるんです。
タリク・ラマダンに限らず、イスラム教知識人のフランスにおける影響力というのはものすごい、ということを知って欲しい。
フランスはもう何十年も何百万単位のムスリムを抱えていますから、ジャック・デリダの問題意識にも『イスラームと西洋』は入っているのです。
- Laïcitéと無宗教主義
- Youssef Hindiとは
- Trumpとシオニスムの未来
- Attention!!! 国連本部に巣食う過激派イスラム主義者
- 極右？ドイツ政党AfD（ドイツのための選択肢）の政治家のイスラム改宗
Laïcitéと無宗教主義
LaïcitéとIslamophobiaについての上記のエントリーを書く際に、Twitterでユーセフ・ヒンディという方の言葉を見つけました。
「無宗教主義とは精神的な力で結集している人々を無力化、征圧したうえで、メシア主義を推進するための政治イデオロギー上の道具である。」
っていうか、Youssef Hindiって何者？と気になっていろいろ調べていたら結構面白いことが分かったのでまとめておきます。
Youssef Hindiとは
Youssef Hindiはモロッコ生まれの地政学者・現代思想・宗教史の歴史学者。
1985年生まれ（まだ若手💗）
Auteurs de plusieurs ouvrages, il est surtout connu pour ses travaux sur les origines messianiques du sionisme et de la stratégie du Choc des civilisations.
救世主論（終末論みたいなもの？）、シオニスム、文明の衝突などが専門らしい。
彼の書いたものはここで読めます。
代表著作は
OCCIDENT & ISLAM
『西洋とイスラーム』とでも訳すべきか。
すごい難しそうだしわたしには読めない😣
誰か翻訳したらいいのに。
面白そうな署名記事もいくつかピックアップ↓
- Où va Erdogan ? | Arrêt sur Info
- Vers une nouvelle donne géopolitique au Proche-Orient ? | Arrêt sur Info
- La vérité sur le wahhabisme : des Saoud à Daech, par Youssef Hindi - Cercle des Volontaires
訳すると、
タイトルだけでも面白そう〜〜
しかも、中東・イスラムウォッチャーのわたしと問題意識が似てる〜〜（わたしってセンスあるかも😊）
Trumpとシオニスムの未来
こちらは2016年11月24日にトランプの大統領選当選を受けて公開された動画↓です。
Christian Brosio interroge Youssef Hindi au sujet de ses deux ouvrages sur l'histoire du sionisme et le choc des civilisations publiés chez SIGEST. La fin de l'entretien porte sur Donald Trump, et ce que l'on peut en attendre. L'histoire des Etats-Unis est hélas peu encourageante, les présidents isolationnistes ont souvent été entraînés à la guerre à la suite de coups montés...
すでに、トランプ大統領就任でシオニスム的な動きが加速されるだろうということを予言しています。
など。
目先の出来事の解説だけじゃなくてがっつり未来予測してくるところが
さっすが、地政学者様〜〜💗💗💗
って感じですね。
フランスのアラブ人のエリートってすごいよね。（ってことが日本のみなさんに伝わってほしい。イメージ的には日本でいうと姜尚中なんだけど、それどころじゃない強さ）
Attention!!! 国連本部に巣食う過激派イスラム主義者
ユーセフ・ヒンディの動画を漁っていて、ヤバげな人と対談してるのを見つけたのでご紹介します。
イランのテヘランでシェイク・イムラン・ホセインと対談するユーセフ・ヒンディ。
（テヘランってところが反ユダヤ主義丸出しでちょっと笑ってしまう😂）
イムラン・ホセイン師ってとんでもなく怪しさ満点（テロリストの親玉？風）なんだけど誰？って思ったら、
トリニダード・トバゴ出身のインド系、ニューヨーク在住で、毎週ニューヨークの国連本部で金曜礼拝をしに行っているらしい。
つーか、国連本部こんな過激派思想の伝道者を出入りさせてるの？？？😱😱😱
国連本部で働くようなエリート層にこの人を是非（しかも毎週）呼びたいと言うような過激なイスラム主義者がいるってことでしょ？
国連への拠出金について考え直すべきだよね。
日本語でイムラン・ホセインを検索してヒットしたのはなんと、下記の一件だけ↓
日本語のグレートファイアウォール優秀すぎでしょ？
（内から外への情報収集能力が死んでる←うちのBlogは日本語Blogだけど日本からのアクセス60%くらいなので、ファイアウォールは外から内へは機能してない😭）
イスラームの宗教指導者シェイク・イムラン・ホセイン師が「USドルというペイパーマネーを巡ってのロシア・中国 VS 米国の抗争はGODLESSの抗争だから必ず終末を迎える。第三次世界大戦は避けられない。結果、イスラーム世界だけが残る」
イスラム論者って往往にして終末論者なんだけど、なんでなの？🙎
*イスラム教徒だけ*が救われるってことにしないと訴求力がないと思っているのかな？😄
この人が国連本部御用達のイマーム…😓↓
（話は聞いてないけどね、見た目が…😓）
極右？ドイツ政党AfD（ドイツのための選択肢）の政治家のイスラム改宗
ゴリゴリの極右シオニスト（反ユダヤ主義者）がイスラム論客をちやほやしてるフランスの状況を見てると然もありなんだけど、ガチのイスラモフォーブ政党AfDから改宗者が出たという記事がアルジャジーラに出ていました。
世俗主義の弱さを象徴するような件ではあるよね。（中田考先生が元気付きそうな話題😅）
にしても、今までだってトルコ人がわんさかいたはずなのにイスラム初心者丸出しなドイツが分からない。
なんで今更？って。不思議だ。
シリア人とトルコ人ってそんなに違うのかな？（そういえば、男女関係の常識が結構違う気がする）
それにしても、かっこいいなぁ💗
わたしが十代の娘だったらシンパになっちゃったかもしれないと思う。
男らしさと知性が同居してるもん。
いや〜子持ちのオバサンですら「かっこいいなぁ💗」って思うんだから、若い娘にこんな人間凶器（思想系）と接触させたらあかんやろと思いますね。
人生狂うよ😱⤵️
イスラム教自体はちょっとアレだと思ってるし、厳しめに言うことも多いんだけど、旧オスマン的なエキゾチックな芸術、食文化とかは結構好きなんですよね。 （世に言うオリエンタリズム）
