新型コロナと某国の終わりの始まり?(中国🇨🇳人口減少の真実)
村山宏著『中国 人口減少の真実』
ヨーロッパの一番街や観光地が火が消えたように静まり返っている今日この頃。
これはもしや某大国の終わりの始まりになるのでは?と思っている矢先に目に付いたこんな本を買いました。
統計局と国家衛生健康委員会で百万人以上の出生数の差があることから、2030年頃からという予測より十年以上早い2018年から中国の人口が減少に転じたのでは?という疑惑もあり、とてもタイムリーな内容だと思います。
世界が注目するチャイナの人口減少
チャイナの人口減少と高齢化は地政学的にも注目されているところです。
■「肥満児急増」「恋人レンタル、結婚をしない若者」「5千万人分の食べ残し、いまや飽食の時代」「剰男(男余り)東南アジア、ロシアからの花嫁」「驚愕の判例『親の面倒を見ないと遺棄罪』」「広場ダンスに熱狂、早すぎる50歳定年」「巨額の教育費、医療費、結婚できない若者」「徴兵検査の半数以上が不合格」などなど
合計特殊出生率が1以下という夢のような(?)数字を叩き出している韓国とよく似た傾向の東アジア型少子化の急斜面を下っている中華帝国。
近代化だとか都市化だとか女性の社会進出だとか言われているけれど↓、東アジアの少子高齢化は世界的に見ても超異次元。
どうして東アジアはこう急激に人口が細るのか?
資本主義の所為にする人もいるみたいだけど、わたしは違うと思う。
すっごくざっくり言うと、
子供に勉強ばかりさせすぎる
の一点に尽きると思う。
勉強ばかりさせた結果、子どもが動物種ヒトとしての本性を失ってしまう→肥満児・草食男子・徴兵検査不合格
というね。
日本でも、『受験戦争』とか言われていた団塊ジュニア世代は晩婚だったり今でも未婚率が高い(らしい)けれど、コギャル世代やゆとり世代の勉強ばかりさせられてない子たちは順調に結婚して子供産んだり離婚したりまた結婚したり産んだり(また離婚したり)してる。
子どもに勉強ばかりさせるのは虐待と言われる地域もある
わたしの住んでる地域の現地校の先生たちは、
「子供に勉強させるのは虐待」
という考え方みたいで、わたしが子供に日本語を教えているのも
「子供に負担になっていないか?」
と心配しています。(虐待容疑なのか…)
うちの子は日本語は家でちょっとやる程度だけど、中華のママ友たちは毎週末都心の超立派な中華学校に連れて行っています。
子供の勉強のためもあるけれど、中華学校には(事前にアプリで予約して)保護者同士で手作り点心や中華からの輸入品を売り買いするフリマやバザーのような役割があるらしいです。
台湾系も華僑系も、韓国人ママも、東アジアのママ友はほぼ100%が日本人ママのわたしよりももっといわゆる『教育ママ』です。
わたしの住んでいるところは、子供が勉強したかったらすればいいし、したくなかったら他のこと(スポーツなど)をすればいい。
「親が勉強させるのは虐待」
という考え方。
「好きこそ物の上手なれ」
というか、伸びる子は勝手に伸びるし、それはその子の天賦だと思われている。
子供にやる気がないのに無理矢理勉強(&お稽古事)させようとして、そこにお金と労力を掛けていたらいくら教育費があっても足りないし、一人育てるのも大変で少子化になりますよね。。
複数人育てて一人っ子と同じようにお金と手をかけるのが難しいのは当たり前。
程よく適当に育てて適材適所に出来る社会構造じゃないってことなのかな。
東アジアの女性に求められるの母親の役割
キム・ジヨン(読んだことがないけれど)を見るとよく分かる気がします。
男性同様に勉強勉強勉強で学歴で成功した女性がいざ社会に出てみると、結局社会には母親としてしか必要とされていない。
学力偏重過ぎて子育てコストがかかりすぎるから、母親になることの負担が大きいっていうのはあると思う。
一人の女性としては残念なことではあるけれど、これって人間という生物の割と普遍的なリアリズム(?)なのかなとも思います。
アフガニスタンのタリバーンは女子への教育禁止だし、ナイジェリアのイスラム過激派のボコ・ハラムも
「西洋式の教育は悪」
という意味で、女子校の女の子を誘拐したりしてたよね。(女子に教育を与えないという一貫性)
新型コロナが海鮮市場の野味(野生動物)コーナーから(恐らく食用齧歯類を通じて)広がったっていうのも、ヒトという動物の生物学的な一面を感じますよね。
武漢の研究所の実験動物(齧歯類?)→野味の食材(野生の齧歯類?)→市場のヒト
に感染したということなのかな?
クルーズ船での感染者が135人/3700人なので、ヒトーヒト感染力もそこそこありそうです。
チャイナの長い斜陽
この記事↓で書いた通り、
チャイナの経済のピークは米中貿易戦争前夜の2017年だったと思うんですが、
今から考えると、チャイナ国内の、ことに経済に関しては2017年のトランプ訪中と
第1回一帯一路フォーラムがチャイナのピークだったなぁと思うんですが、
米中の覇権争いに関してはチャイナが制しつつある感じがしています。
今回の新型コロナと人口減少の大打撃で、覇権争いで交代もあるかもしれない。
ただ、チャイナ人の底知れぬパワーは、斜陽だとしても長く強かな斜陽だろうなと思うし、ヨーロッパにも着実に中華系の移民が増えています。
会社や学者の方が家族で来る他に、Facebookのザッカーバーグみたいに、ヨーロッパでもアメリカでもビジネスマンが中華系の妻を持つのが流行ってる気がする(後妻に若い中華妻とかも)。
新型コロナ以降、観光客の方は激減しましたが、住んでいる方の方々は、華人同士のネットワークもすごいし、本国が傾いてもしっかりこちらの地に足つけてやっていけそうな人ばかりです。
この記事もエモいので読んでください↓。
Sorry, friends, but this is how empires rise and fall.
済まないな、友よ。
だが、帝国というのはこうして興り、そして沈んでいくのだ。
xevra先生のこのブログにも相通じますね。
昔、歴史の教科書を読んでいたら、エジプト文明、メソポタミア文明、インダス文明、マヤ文明が滅んだとあって、なんで滅ぶなんて言う事があるのかとすごく不思議だった。でも、今なら凄い良く分かる。こうやって滅んでいくのだと。