イタリアの積極的疫学調査、チャイナの経験から分かること。①(『やってる感』では済まないスーパー・スプレッダー問題。)
そもそも、一般的な西洋の国であるわたしの在住国では12歳以下に留守番させることは犯罪です。
虐待であり、ネグレクトになります。
なので臨時休校陽性に
「子供だけで留守番させるのが心配」
とか言ってる方の意味が分からない。
当然親も休むでしょ?(専業主婦並感)
現在の非常事態時に『休めない仕事』(医療関係とか保健所、マスク製造など防疫関係)をやってる主婦の方ってどのくらいいるのかな?
「賃金補償ガー」
って言ってるサヨクのおばさんを見ていると、非常事態とか人命よりも日銭の方が大事なんだなって思いました。
- 子供と若者は症状が軽微だが『かからない』わけではない。
- 中国の症例報告は中等症(mild cases)以上しか調査されていない
- イタリアの積極的疫学調査の結果
- イタリアの積極的疫学調査から分かること
- 「子供は掛からない」は嘘であり、「掛かっても症状が軽微だから休校は無意味」ではない
- 比較的元気で症状の軽い感染者がスーパースプレッダーになる
- 若年者はSARS・MERSでも軽症だった。
- 学童保育や保育所の開所処置は本末転倒
- 『科学より政治』(笑)
- 厚生労働省の手のひら返し
- 先駆者チャイナに学ぶべき
- 日本の一斉休校へのチャイナの反応
- 日本政府は積極的に他国と連携を取るべき
- 実際にコロナウイルス患者を診療した医師からの報告
- 日本政府の対応が後手後手なのは圧倒的情報収集能力不足
子供と若者は症状が軽微だが『かからない』わけではない。
実際、ドイツでは複数箇所の幼稚園・保育園で教諭・保育士の感染発覚からのサーベイランスによって各施設数人の幼児の感染が確認されています。
イタリア渡航やイタリアからの訪問者と接触した十代の若者も感染が確認されています。
若年者の症状は大変軽微(なのでQuarantineの一環でしか引っかからない)ですが、他者への伝播性はあるようです(隔離対象になった周辺者から陽性が確認され、ドイツの感染確認者は既に130人になっている)。
中国の症例報告は中等症(mild cases)以上しか調査されていない
このWHOの調査報告書↓は、主に中国の症例報告を元に発表されていると思われます。
わたしはこの石黒先生の動画でご紹介頂いただけですが、
重要なことは中国の症例報告というのはほぼ、
「医療機関での治療が必要となった中等症以上或いは発熱の存在によって介入が可能だった症例」
に限られているということです。(検問官などは赤外線探知機(?)で体温測定を行っているのを動画で何度もご覧になったと思います)
イタリアの積極的疫学調査の結果
担当省庁自ら積極的疫学調査への不実施圧力を掛けた日本↓の厚生労働省からのお気持ち表明。
はい、頂きました。
既に市中感染が起きている段階で接触歴とか言ってるの、控えめに言ってバカでしょ???😂😂😂😂
日本と違い、韓国とイタリアは積極的なコロナウイルス検査を行っており、先進国でのチャイナよりも徹底した積極的疫学調査の例として、かなり参考になります。
わたしはヨーロッパに住んでいるのでイタリアの情報の方が馴染みがあるので、3月2日付のBBCの動画をご紹介します。
2分32秒頃〜 ロンバルディア州・ヴェネト州の自治体、約5万5000人を隔離し検疫対象にした。今までのところ、1500人以上が陽性反応者のうち、ほとんどの陽性者が軽微な症状しかないか、無症状だった。
一方で、34人が死亡、140人がICUに入っている。
ドイツのチュービンゲンで隔離されたコロナ陽性症例も、「喉のイガイガ感」程度の症状しかないとのことでした。
イタリアの積極的疫学調査から分かること
イタリアの調査から分かることは、
ほとんどの人が無症状か軽微な症状だが、約一割がICU管理が必要な状態になり、死亡率は2%ほどであるということ
です。
「子供は掛からない」は嘘であり、「掛かっても症状が軽微だから休校は無意味」ではない
とわたしは考えます。
また、日本での死亡例は80代の高齢者中心ですが、イギリスの死亡例(ダイアモンド・プリンセス乗客)は70代男性、フランスの死亡例は60代男性、アメリカの死亡例は50代男性です。
糖尿病・高血圧・喫煙者などは比較的若い方でも重症化し、死亡するリスクがあります。
比較的元気で症状の軽い感染者がスーパースプレッダーになる
一月にフランスのアルプスで最初の子供の感染が確認された時、イギリスに帰国後に陽性判定された英国人男性旅行者が複数人の「感染源不明の陽性者」と接触を持っていたことが発覚し、大きな話題になりました。
彼は旅行が出来るくらいの軽い症状であちこちウロウロし、行く先々で人々に感染させたのです。
若年者はSARS・MERSでも軽症だった。
こちらはCourierの
「若い人も感染はしているけれど、その症状は比較的軽いのだと思います」
新型コロナウイルスに感染した子供の症例があまり確認されていないのは、「症状が軽い場合のデータがないから」とペイリスは言う。
だが、もし感染が世界規模で拡大し、季節性インフルエンザと同じくらいの勢いで広がれば、おそらく子供の症例数も増えるだろうと彼は指摘する。
無症状の感染者が抱えるリスクは?
ここで浮上するのは、感染はしているが無症状の子供がウイルスを他人にうつすかどうかという疑問だ。
新型コロナウイルスの感染を研究する豪ニュー・サウス・ウェールズ大学の疫学者レイナ・マッキンタイヤによれば、幼い子供に限らず、若者は全般的に社会で人との接触が最も濃厚な層だという。ゆえに自覚のない感染者は、感染拡大に拍車をかける可能性があると彼女は指摘する。
武漢に旅行した三世代家族の例↓も有名です。
子供の症状には次のような事例がある。10歳のある少年が家族と新型コロナウイルス流行の発生源、武漢に旅行。その後、広東省深セン市に戻ったところ、新型コロナウイルスに感染した他の家族のメンバー(36~66歳)は発熱、喉の痛み、下痢、肺炎などの症状を訴えた。
10歳の少年も、肺にウイルス性肺炎の兆候が見られたものの、表立った症状は見られなかった。これを子供の典型的な症例だと見なす科学者もいる。
学童保育や保育所の開所処置は本末転倒
以上の理由から、休校を受けての学童保育や保育所の開所処置は本末転倒だとわたしは考えます。
子供は本人は無症状でも、家族〜家族の仕事場への感染拡大の媒介者になり得ます。
実際に、北海道の臨時休校措置は、学校での集団感染が確認されたからでした。
学童保育・保育所は机に座って勉強している状態の学校教育の距離感よりも濃厚接触になりやすく、感染しやすい状態だと考えるので、
「学校が休校だから学童に行かせろ」は「パンがないならケーキをお食べ」
のような、訳のわからない処置に感じます😓
『科学より政治』(笑)
安倍首相の休校陽性を受けて、某ダイアモンド・プリンセス二時間乗船おじさん(あの唐突な要請は支持率低下を受けて大絶賛された北海道知事へのあやかり人気取りだと思いましたが)が小馬鹿にした記事↓を書いていましたが、
ドヤ顔で
「子供には感染しないのに意味不😛」(実際には感染するし本人は軽症で大人へのスプレッダーになる)
とか言ってる感染症専門医、軽率で超オモロイ😂
厚生労働省的に「科学より政治」批判を超克した結果が「学校が休校なので学童」なのでしょうか?😂
厚生労働省の手のひら返し
この記事を書いている間に、厚生労働省本省の圧力に屈さずに北海道が実施した『積極的(妨害されながらの)疫学調査』の結果が厚生労働省から発表されましたね。
鈴木知事の『緊急事態宣言』は英断だと思うけど、
そもそも事態がここまで悪化した原因は
過度なチャイナマネー依存とインバウンド目当ての札幌雪まつり決行(1/31-2/11)
だと思う。
「国が決断できないことを、直面している現場である北海道が先んじてやる」
という政治手腕・決断力・実行力・説得力は確かに素晴らしいと思うけど、ふと振り返ってみると、自分で油撒いて自分で火をつけたようにしか見えない😓
先駆者チャイナに学ぶべき
今の日本の(特に政府・厚生労働省の)対応を見ていると、全然海外のデータとかニュースとかをチェックしてないなぁ、何してるんだろう?と思います。
既にチャイナ発信でたくさんの情報が出ています。
チャイナの医療・医学研究のレベルは世界最先端です。
亡くなった李文亮医師は心停止後人工心肺を着けていたという情報からも、武漢の病院の医療水準は決して低くはなく、重症例に相当な高度治療を施していると推定されます。
日本の一斉休校へのチャイナの反応
実際、日本をよく知る中国人からは下記のようなコメントがある。
「学校は学生で密集する場所であるため、1人でも感染したらすぐ集団感染になるだろう。そして、中国と違って、日本の学生は電車での通学が多いため、学校と公共交通機関でダブルリスクを負う。そう考えると、自宅にいたほう間違いなく安全安心だ」
また、中国の自称「教育ママ」という女性は、下記のようなコメントを寄せている。
「これまで子どもの勉強ばかり気にしてきたが、考え方が少し変わった。今回の新型ウイルスで、多くの人が突然命を失った。勉強よりもっと大事なことがたくさんある、子どもの健康と健全な人格が最も重要だ。だから、今は時間がある中で、普通ではなかなかできなかったことだが、読書やコミュニケーションなど、子どもとゆっくり対面ができてよかったと思っている」
実際、共働きが多い中華の家庭では、一斉休校&会社も休みになって、両親と過ごす時間が増え、不安げな大人たちを他所に子供達はとても嬉しそうです。
わたしの在住地はまだ休校措置になっていませんが、不安だし家でゆっくり子供と過ごしたいので早く休校になってほしいです。
日本政府は積極的に他国と連携を取るべき
先程の記事の続きですが、日本政府の対応は中国の一般から見ても首を傾げるような危機感のなさでした。
それに加え、中国人から見ると、日本の「インフルエンザと同じ対応」を取っているような「緩い対策」には、首をかしげたくなるようなケースが少なくなかった。
例えば、人々が密集するお祭りやマラソン大会を開催したり、ダイヤモンド・プリンセスから下船した人を隔離観察なしで公共交通機関を使って自宅に帰らせた…などのニュースは、多くの中国人にとっては感染を広げるような、とても信じられない光景である。
そうした様子を、多くの中国人はとても歯がゆく思っていたのだ。だからこそ、今回の「臨時休校のニュース」は「よくやった!」と思うのである。
日本だけ、日本語だけの情報収集では間に合わないので積極的に他国と連携を取るべきだと思います。
特に、お隣の韓国は相当積極的に疫学介入を実施し(MERSの流行の経験から体制が出来ていたとのこと)、大規模なデータを持っているので申し出どおり、教えを請うべきだと思います。
(韓国政府の反日行動にはわたしも思うところありますし、文さんは全然好きじゃないです。念のため。)
実際にコロナウイルス患者を診療した医師からの報告
YouTubeには、中国で実際にコロナ患者を診療した医師の報告もあり、イタリアのmass analysisと一致するので信頼性はあると思います。
- 掛かった人の免疫力に応じて非常に非定型な病状を呈するウイルスである
- 若年者・子供は症状が出にくい
など、本日3月2日に漸く厚生労働省が発表したようなことはとっくの昔に彼らが報告しています。
日本政府の対応が後手後手なのは圧倒的情報収集能力不足
お隣に二つも先駆者の国(中国と韓国)がありながら、彼らの医療レベルをバカにしたり、重く見ずに情報を活かせないのは残念すぎます。
ヨーロッパ人(特にBBC)は『情報は力』だと考えているので、先行国の対応や動向を注視しています。(そして日本のグダグダは小馬鹿にされています。)
習近平来日・オリンピックを経て自民党総裁選四選目に乗り出したかった安倍晋三氏の個人的な目論みのせいで、危機対応がグダグダの後手後手になっているというのは(少なくともBBCの東京特派員の女性には)バレています。
オリンピックは99%中止だと思いますよ。
無能な坊っちゃまはせめて近平ちゃん(新宗主国の皇帝様)だけでもお迎えして、お仲間(ビジネス保守)のブーイングを浴びてください。
合掌🙏🙏🙏🙏🙏
追記:中国通の冨坂聡氏もこの動画↓で
わたしと同じご意見のようでした。