トランプとバカ信者のせいでジョージアの決選投票がヤバイ件。
明けましておめでとうございます。
前回のこのエントリーでご紹介した1月6日投開票のジョージア州の決選投票で、共和党の敗色濃厚になってきたので取り急ぎまとめたいと思います。
潔く負けを認めていたらトランプは4年後再選もあったかもしれないのに、頑なに負けを認めず、選挙ボイコットまで呼びかけて一部の信者以外にそっぽを向かれ、当初は二議席とも勝てそうだったジョージア州の決選投票までハードモードにしてしまう逆神ぶり。
このままだと上院での共和党の安定多数が維持できず、
トリプルブルー(上院下院と大統領の全てを民主党が制す)になる
んじゃないか?
というところまで来てしまいました。
ジョージア州の決選投票は二議席ある。
2020年選挙の現在の上院の獲得議席数は
です。
上院議決で同数になると副大統領のカマラ・ハリスが一票入れられるらしいので、実質民主党は+1議席持っていることになります。
共和党はジョージアで少なくとも一議席以上獲らないと上院での優位を保てません。
ジョージア一議席目
民主党のOssoff(オソフ?)氏と共和党のPerdue(パーデュー?)氏の二人で争われています。
Perdueってフランス語で『負け』っていう意味なんだよね。
縁起悪すぎる…。
世論調査の経過
直近のものがこちら↓。
拮抗していますが、トレンドとしては民主党有利な感じです。
ジョージア二議席目
こちらはジョージア特別選挙(Giorgia Special)の決戦投票です。
この記事の冒頭に貼った下院選の記事の最後に書いた通り、20人くらいの候補者から得票数の多かった上記の二名が決選投票になりました。
こちらも拮抗していますが、直近のトレンドとしては民主党の方が有利に見えます。
最新の世論調査がこちら↓
投票率により、共和党が有利になる可能性も
ジョージアは本来南部の州で、民主党支持の多い黒人層は車を持っていない(郵便投票で民主党の投票率が増加し、得票率が飛躍的に伸びる理由)ので、当日の投票率によっては共和党が有利かもしれません。
「2016年の選挙と2020年の選挙で候補者の得票数が違いすぎる」
ということを不正選挙を主張する理由として訴えてるネトウヨおじさんがYouTubeなどに(多分Twitterにも)多数いましたが、アメリカの社会構造が根本的にわかってないんだなぁと思いました。
黒人は都市部に住み、バスで通学・通勤。
白人(アジア系も)は郊外に住み自家用車。
これがアメリカン・スタンダードです。
黒人は車を持っていないので投票所に行けない=投票率が低いが郵便投票で覆された
郊外に住む穏健保守層がトランプ支持者の過激化にそっぽを向いた
この二点が今回のトランプの敗北の原因だと思います。
トレンドで見ると二議席とも民主党有利に見えますが、当日の投票率次第ですね。