カタールの反撃、というか、食品ボイコットの記事を見つけたので紹介します。
湾岸諸国で一番大きい食品会社はサウジ資本のアルマライ(Almarai)という会社なんだそう。
カタールでは、断交や経済封鎖に抗議して、UAE・サウジアラビア・エジプトの製品を買わないようにする運動が起こっているとのこと。
そこで気になったのが次の一節。
"Suddenly, we went from people who gave a lot of s*** about having fresh milk in our cappuccinos to us drinking Turkish milk, which does taste weird - let's be honest," said Hessa, 22, a Qatari woman who claims her family and neighbours all threw out the Saudi products they hoarded.
"But we still say, 'We love it! Turkish milk is great! We don't need Saudi products!'"
曰く、
「トルコの牛乳は変な味がする」(😱?)
とのこと。
「どういうこと???」
と思ってググったので手短にご紹介します。
検索したら、トルコ在住の日本人の方が書かれているBlogを見つけました。
「牛くさい匂いがする」
とか
「放っておいたらチーズになる」
とか。
う〜〜ん😅
サウジはお金持ち国家だけに、結構品質管理がしっかりしているんでしょうかね?
Almaraiの社名は『牧畜』という意味で、乳製品の他にパンや赤ちゃんのミルクなども扱っていて、断交前のカタールでは圧倒的シェアだった模様。
そしてChairmanの部分に気になる名前。その名もスルタン・アル・カベール(Sultan Al Kabeer)王子。
このカベール家というのはイブン・サウードの叔父(閨閥が強いので母方の叔父かな?)に繋がるかなり有力な部族らしく、MbSの嫁(マシュフール・ビン・アブドゥルアジーズ(Mashhur bin Abdulaziz Al Saud)王子の娘)のお母さんもこのカベール家出身のようです。
つまり、Almaraiってサウード王家の関連企業なんですね。
「確かに変な味がするけど、それでも『トルコの牛乳が大好き』って言うわ😡」
ってカタール人が言いたくなるのはそういうことか。
トルコは軍事オペレーション並みの食糧支援だけじゃなくて全面的にカタールの側に立って、軍事演習の名目で軍事支援もしています。
6/18には増派第一陣が到着して6/19にカタール・トルコの合同軍事演習開始。6/23のサウジ・UAEらの最後通牒でカタールのトルコ基地閉鎖要求があるも一蹴。
6/29に増派第二陣も到着。
#カタル 国防省は、同国のオデイダ基地に新たに #トルコ 軍の増派が到着したと発表した。
— JIME Center (@JIMECenter) 2017年6月29日
エルドアン大統領、仕事が早くて本当カッコイイ💖💖
エルドアン「任せろ!!!」
トルコ的には、シリアでイランに遅れをとってるから、この軍事支援にはイラン牽制の意味もあるんだろうなぁ。