エルドアン王朝の蠢動か、オスマン帝国再興か🇹🇷④-2(東西の結節点・アナトリアとトルコの地政学②)
先日のトルコの当事者インタビューに引き続き、トルコの地政学についての動画をご紹介します。
こちら、Caspian Reportというチャンネルは中東について多く取り上げてあり、英語もそんなに難しくないし、おすすめです〜〜
reddit(https://www.reddit.com/r/geopolitics/comments/4fnsc4/is_the_caspian_report_on_you_tube_a_reliable/)によると、Shirvan Neftchiという人が中心となった、アゼルバイジャンのグループがやっているチャンネル(所在地もバクー)のようです。
Caspian Report、というチャンネル名も、
というノリなのかも??
彼が管理人のShirvanさん↓。
フルタイムで働きながらYouTube Channelの運営をしているらしい。
アゼルバイジャンはトルコの兄弟国とは言いますが、たしかにトルコ人と区別がつかない😅
前会ったハザラ人のお兄さんとも相通じる親しみやすいお顔💗
全部の動画を見たわけじゃないですが、特に中東方面の情報収集能力も分析力も大変素晴らしく、英語も聞きやすいので興味のある方は是非どうぞ💗
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エルドアン王朝の蠢動か、オスマン帝国再興か🇹🇷④-1(東西の結節点・アナトリアとトルコの地政学①)
今日はトルコの地政学を扱った動画をご紹介します。
まずはトルコの中の人の地政学。
2012年とかなり古い動画ですが、とても示唆的な内容を含むので紹介。
「資本主義社会とイスラム社会の折衷を余儀なくされる。二つの世界観のバランスの難しさに直面せざるを得ないのはアナトリア半島を制するものの宿命だ」
「トルコがNATOから出ることはない。けれども、地政学的な観点からNATOと同意できないことが出てくれば全てに従えないのは当然だ」
「誰からでも好かれる為にはひたすら受動的でいなければならない。しかし、トルコは秩序を作る為に自ら動くことのできる自立した国である」
う〜む。耳が痛いことおっしゃいますね。
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エルドアン王朝の蠢動か、オスマン帝国再興か🇹🇷③(キプロス連邦化を巡るトルコの地中海戦略)
エルドアン王朝の蠢動か、オスマン帝国再興か🇹🇷②(紅海覇権に乗り出したトルコと、スーダンの駐エジプト大使召喚)
さて、今回はスーダンの駐エジプト大使召喚を題材に、紅海覇権に乗り出したトルコについて書こうと思います。
こちらは1月5日付のニュース↓。
スーダンの外務省が駐エジプト大使を召喚したという内容です。
召喚の理由は、ハラーイブ・トライアングルという国境エリアの領有権を巡るものらしい。
英語では、"Hala'ib Triangle"と言い、平たく言うと、イギリスが地形を無視して真っ直ぐに引いた国境を、地形に沿って(山脈の峰線に沿って)引き直そうとして揉めている部分であるとのこと。
ここで思い出すのは2017年に起きた紅海に置ける二つの領土移譲事件。
です。
続きを読むエルドアン王朝の蠢動か、オスマン帝国再興か🇹🇷①(エルドアン大統領のオスマン家面会と独仏のトルコ擦り寄り)
新年早々トルコはEUとの外交攻勢でした。
特に面白いなと思ったのがエルドアン大統領のオスマン王家との面会。
織田信長が天下を取る段階で足利将軍家や、天皇家に近づいたことを思い出します。
気になるのは最早、
エルドアンがスルタン=カリフ国家を目指すのか、民主制を続けるのか🇹🇷
という一点になってきました。
信長は最初足利将軍家を担ぎますが、将軍家を排した後は天皇家を担ぎ、自らは右大臣の地位につきました。
オスマン家をトルコに引き取って再興したオスマン帝国の宰相となるのか、それともエルドアン朝を始めるのか?
どちらにしても、大統領権限強化の住民投票を終えて2019年に大統領改選となるトルコが新体制国家になることは間違いありません。
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習近平の一帯一路🇨🇳⑤(その頃日本🇯🇵は静かにアルメニア化?)
先日からチャイナ主導のインフラ投資政策、『一帯一路』について書いています。
日本の保守を自称する方たちは
『一帯一路は大失敗』
『チャイナ崩壊』
という論調が多い気がしますが、まあ、まずは内容とチャイナの戦略の中身を見てみようということで、参加国分析↓や
大分被ってる感のある上海協力機構との関係など↓を書きました。
一方、チャイナの習近平政権が大々的にユーラシア大陸全体のインフラ投資に取り組んでいるその頃、一帯一路に取り残された極東の島国には、過疎地の寒村の写真一枚でインバウンド需要を喚起し、外国人観光客にお金を落としてもらおうといういじましい首脳がいました。
今日は高齢化に喘ぐ日本と1200万人も人口がありながら300万人しか本国にいないアルメニアという国について書こうと思います。
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