中東人はダンスナンバーがお好き?💃②(INNAのYallaと中東女性のダンス熱💗)
今日は前回のエントリーの続きです。
インド系かなと思うような女の子がINNAのYallaを踊っている動画を見つけましたのでご紹介します。
Holudでググるとベンガル地方の結婚の儀式のことらしいので結婚式の余興でバングラデシュとかインドのベンガル州のベンガル人の女の子たちが踊っているのではないかと思います。
が、このダンス、子供のクラスメートのシリア人の女の子が踊ってた踊りに似てる!💃
北西ヨーロッパ人はフォークダンス、、じゃないけど、いまひとつリズム感がなく、お遊戯会なんかでのダンスもひどいものなんですが、子供のお遊戯会でシリア人の女の子だけはリズム感も腰つきも振りも尋常じゃなく巧くて、ちゃんと『踊り』になっていたんで気になっていたんですね。
「遺伝かなぁ?伝統かなぁ?なんであんなに巧いのかなぁ?」
なんて思っていたんだけどこの前聞いたら、
「ママに家で教えてもらってるの💃」
って言ってたので、(彼女のママはこんな感じのシリア撫子↓です(写真は拾い物です))
お買い物も旦那さんしかしないのでほとんどおうちにいらっしゃるようですが、ダンスするんですね〜
敬虔なムスリムの多い地域では女性がなるべく家の外に出ない方が良いようで、一般的にお買い物は男性がすることが多いみたいです。
(中東男の熱しやすい股間(想像ですが😅)のことを考えると妥当な予防的措置かもしれません)
外に出してもらえないイスラム文化圏の女性は息抜き(?)にダンスを習ったりするんでしょうか?
わたしのチュニジア人のママ友は体育大?のダンス学科卒のダンサーで、ヨーロッパでママになった後、ダンス講師をしていました。
この人に似てます↓
ベリーダンス(Belly Dance)ってありますよね?こんなの↓
こちらは名もなきモロッコの美女が踊っているところ。
ダンスの振りつけとしては、とってもベンガル少女たちに似てますよね。
先ほどご紹介したベンガル地方〜モロッコに至るまで、どうやらBelly Danceに似たダンスを踊る伝統があるようです。
ちなみに、これはYallaを歌っている歌手、INNAの母国、ルーマニアのフィットネスクラブで、ZUMBAを踊っている様子↓です。
黒髪の方が多いですけど、見た目はトルコ人とロシア人の中間みたいな感じですね。
この、ZUMBAというのはコロンビアのフィットネスインストラクターが考案したダンスを使ったエクササイズなのですが、イランでは流行りすぎて?禁止になってしまったそうです。
公式には、
『リズミカルな動きが非・イスラム的だから』
という理由ですが、どう考えても、イランの女の子がZUMBAに夢中になって踊りまくっていたのと、イラン女子の好む振り付けが扇情的なエロチックなものでイラン男性の股間の虫が(以下略)という風紀的な理由だと思われます。
テヘランの公園で男女一緒にズンバズンバやってた子たちが逮捕されたという記事↓も。
う〜む。やっぱりイスラーム革命的にはお目こぼしできなかったのでしょうか😓
『リズミカルな動きが非・イスラム的』=『扇情的な動きが風紀を乱してケシカラン』
かな?本音は。
イランは美人が多いので有名な上に、イスラム革命でファーストフードを追い出したおかげで、こういうアメリカン肥満体↓はイランには珍しいようですし、若い美女が街角や公園で腰振って踊っていたら男たちの股間が(以下略)。
こちらの記事の方も書いているけれども↓、
イランの体制は確かにちょっと変だけどサウジほどでもないし、男性が戦争に動員されている一方で大学は女子学生の方が多いくらいで、高学歴の女性がたくさんいる女性活躍先進国(なので少子化傾向でもある)なのに、西側のネガティブキャンペーンの格好の標的になっていて残念ですね。
International Robocupというロボットの国際大会に出るイランの女子チーム。男女別学(?)なので女性だけのチームです。工学部にも女性が多数学んでいるらしいです。
こちらも戒律が厳しいので有名なUAE(アラブ首長国連邦)の動画。
ダンスの種類は違いますが、スタジオを主催しているエミラーティの女の子がカリフォルニアから招聘したダンサーとデュオを踊っています。
UAEは人口のほとんどが外国人なのでスタジオに集まっているのもアラブ人ばかりではないですが、若い女の子が自分でスタジオを起業するほどダンスに夢中になっているってことじゃないかと思います。
さて、こちらはDespacitoの15世紀のグラナダ陥落まで700年間イスラム王朝支配にあったスペインのフラメンコバージョン。
Despacitoはこんなエントリーで紹介しました↓。
フラメンコっていうのはベリーダンスとアフリカの太鼓を混ぜたようなものかなと個人的には思います。振りはベリーダンス風で、リズムはアフリカ風。
ウマイヤ朝が支配した頃の彼らの踊り、原始ベリーダンス・原始フラメンコはああいうリズムを持っていたのかもしれません。
イスラム王朝が滅びた後もアル・アンダルスに取り残され、モリスコ追放に応じずキリスト教に改宗した庶民の間で踊り継がれたのがフラメンコ、シルクロードの向こうのインドからの器楽を取り入れて影響を受けて変化したのが今のベリーダンスなのかなぁと思ったり。
とにかくアル・アンダルスからバングラデシュ(あるいはインドネシアはバリ島)まで、あの辺の地域のダンス熱とダンス人口はなかなかすごいものがあるようです。
例えば、女性のエロチックなダンスを厳しく禁じている反面、アフガニスタンではバチャ・バジ という少年性奴隷が公然と売春や麻薬、殺人の下手人になったりしているらしいです。
向こうの人は男性ホルモンが強いので女装(?)姿もかなり強烈😱
踊るマハラジャ、ならぬ踊るバチャ・バジ↓
タリバンも、色々厳しめのことを言いつつもやっぱり歌や踊りを賞でる習性は捨てきれないんですね〜
パキスタン〜インド〜バングラデシュでもヒジュラーなどと呼ばれるおかまちゃん(?)が多数いて、踊ったり売春(?)したりしているようです。
この三人↓は日焼けしたジャニーズの雑な女装に見えなくもない?かも。
日本でも、江戸時代の陰間なんかが踊りと売春をやっていたようですが、あんな感じでしょうか?
ちょっと強烈な画像の後はお口直しの美女でも。
これは同じINNAのYallaという曲のBollywood(インド)コラージュ↓。
インド映画(Bollywood)って日本では(ヨーロッパでも)大して流行ってる気がしないけどすごく栄えてるって聞いていて、
「なんでだろう?」
と思っていたんですが、今回の件で分かりました。
Bollywoodというのはインドだけで9億、イスラム教徒で16億(ダンス文化を共有しているか分からないインドネシア・マレーシアを除いても13億)、計22億人くらいのマーケットを持ってるんですね〜。
日本やヨーロッパでマイナーでも、20億人規模のダンス大好きなマーケットがあればそれは売れるわ😅
大昔、何故か日本映画で
っていうのが流行ってハリウッドでリメイクもされたけど、もしかして(あの辺の)世界での興行成績が本当に良かったのかもしれません。
*ベンガル人の結婚式の余興のダンスまとめ↓*
冒頭はやっぱりINNAのYalla💃
男性も踊っていて、なかないいですね〜💃
男子の踊りはオタ芸と韓流の中間って感じかな?
中東とその周辺地域(北アフリカ〜南アジア)のダンス文化、ダンスを踊ること、鑑賞することへの情熱というのはなかなか並々ならぬものがあるのでは?と思ってまとめてみました💗
Blogの応援して頂けると嬉しいです→💗