エルドアン王朝の蠢動か、オスマン帝国再興か🇹🇷①(エルドアン大統領のオスマン家面会と独仏のトルコ擦り寄り)
新年早々トルコはEUとの外交攻勢でした。
特に面白いなと思ったのがエルドアン大統領のオスマン王家との面会。
織田信長が天下を取る段階で足利将軍家や、天皇家に近づいたことを思い出します。
気になるのは最早、
エルドアンがスルタン=カリフ国家を目指すのか、民主制を続けるのか🇹🇷
という一点になってきました。
信長は最初足利将軍家を担ぎますが、将軍家を排した後は天皇家を担ぎ、自らは右大臣の地位につきました。
オスマン家をトルコに引き取って再興したオスマン帝国の宰相となるのか、それともエルドアン朝を始めるのか?
どちらにしても、大統領権限強化の住民投票を終えて2019年に大統領改選となるトルコが新体制国家になることは間違いありません。
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習近平の一帯一路🇨🇳⑤(その頃日本🇯🇵は静かにアルメニア化?)
先日からチャイナ主導のインフラ投資政策、『一帯一路』について書いています。
日本の保守を自称する方たちは
『一帯一路は大失敗』
『チャイナ崩壊』
という論調が多い気がしますが、まあ、まずは内容とチャイナの戦略の中身を見てみようということで、参加国分析↓や
大分被ってる感のある上海協力機構との関係など↓を書きました。
一方、チャイナの習近平政権が大々的にユーラシア大陸全体のインフラ投資に取り組んでいるその頃、一帯一路に取り残された極東の島国には、過疎地の寒村の写真一枚でインバウンド需要を喚起し、外国人観光客にお金を落としてもらおうといういじましい首脳がいました。
今日は高齢化に喘ぐ日本と1200万人も人口がありながら300万人しか本国にいないアルメニアという国について書こうと思います。
続きを読む習近平の一帯一路🇨🇳④(トルコ🇹🇷エルドアン大統領のアジア戦略)
習近平の一帯一路🇨🇳③(印パ🇮🇳🇵🇰のSCO加盟と中央アジアを巡る中露🇨🇳🇷🇺の綱引き)
今年の5月14日〜15日には中国は北京で習近平一世一代の『一帯一路フォーラム』が開催されました。
初日に金正恩がミサイルを発射したりして日本ではそちらばかりが話題になったようですが、100ヶ国以上の代表、29ヶ国の首脳、他にも国連事務総長を始めとする多数の国際機関の代表が集まり、わりと大盛況だったようです。
一帯一路は上海条約機構が主体となったユーラシア経済連合とも統合されたこともあり、西側はあまり首脳級が来なかったのですが(参加国分析は↓)、
ロシアのプーチン大統領が来てピアノを弾いたので話題になっていました。
西側はあまり首脳が参加しなかったとはいえ、政権の重鎮を代理で派遣して様子見という感じでしたが、インドはカシミールでの対立を理由に参加国の中では唯一招待を拒否してフォーラム参加をボイコットしたそうです。
このママ友の話↓を聞いていると、インドの危機感はさもありなんという感じ。
係争地カシミール経由でパキスタンに軍用道路を通したことへの抗議らしく、寧ろ、パキスタンこそそんなに侵食されて大丈夫?という感じ😱
夏休み中にリアルドンパチ💣やってましたよね。
皆さまご承知の通り、そもそも一帯一路というのは、中印関係が悪いこと前提で、
「チャイナがどうやってインドをバイパスしてインド洋に出るか?」
というのが一つ、
資源の宝庫且つ未開発の中央アジアでの覇権争い
がもう一つの主題です。
中央アジアの覇権争いといえば、一帯一路以外にもう一つアレがありますよね😊
そう、G7も震えるコワモテ勢揃いの
上海協力機構(SCO)😎
です。
B&R Forumは出席拒否したインドですが、
今年6月SCOに印パ同時に正式加盟(加盟自体は去年決定)
しました。
というわけで、今日は
中央アジアを巡りSCOとB&Rで綱引きする中露🇨🇳🇷🇺
について書きます。
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習近平の一帯一路🇨🇳②(ブラジルのアラブ政権と黒人ムスリム事情)
今日はいつの間にかブラジルでアラブ政権が誕生していた話と、ご当地のムスリム事情、人種差別の話でも書こうかと思います。
まずは、こちらのエントリー↓で少し触れた、B&R Forumにブラジル代表で出席していたSecretary for Strategic Affairs Hussein Ali Kalout(戦略官・フセイン・アリー・カルート)という方について調べたのでそれを書きます。
Secretary for Strategic Affairs(戦略官)というのも気になりますが、Hussein Ali Kalout(フセイン・アリー・カルート)というのはあからさまにムスリムな名前です。
お顔を見るとこんな感じ↓
どう見てもアラブな感じのイケメンです。
南米はブラジルに限らず、アラブ系(特にレバノン系)が多く、我が家でもみんな大好きなShakira↓もアラブ系の血が混じっていてアラビア語が話せるらしい💃
この夏はプエルト・リコ発のDespacitoが大ブレイクしていたり↓
中東男の股間を刺激しまくっている(?)ルーマニアの歌姫INNAも南米で人気があるみたいですし、
このエントリーで紹介した、イランで人気が出すぎて禁止になったベリーダンス風フィットネス『ZUMBA』はコロンビア発のようです。
ので、音楽やダンスの伝統(遺伝子?)が共通しているのは確かでしょうね。
南米美女と中東美女は容姿も結構似ていますよね💗
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習近平の一帯一路🇨🇳①(B&R Forum参加国分析で世界情勢を読む)
以前、米中の覇権国家の交代についてこんなエントリー↓で、
こんな風に書いたんですが、
自称保守・ビジネス保守論客は
「中国はそのうち崩壊・自滅するから大丈夫」
って気軽に言うけど、崩壊しなかったらどうするのか考えてるのかな?
『唯一の超大国』の座がアメリカからチャイナにスライドする、その歴史的瞬間だったんじゃないかなと思うトランプ訪中でした。(個人の感想です)
その後メジャーな英語メディアで続々と同内容の記事が出現してこんな顔↓
😱
になってます。
まずは、Washington Postのこの記事↓
この記事については既にこのエントリー↓で触れています。
今回は、アルジャジーラのこの記事↓
China has doubled down on its economic influence by launching the trillion-dollar One Belt One Road Initiative earlier this year, a mega-project that aims to connect Asia to Europe and Africa via a new network of Beijing-funded roads, railroads and shipping lanes. The message is clear: Where the US offers criticism and threats, China offers investments and hope.
日本の自称保守が見たら
「アルジャジーラはチャイナ🇨🇳からお金もらってるのか?😡」
って言いそうだけど、YouTubeのコメントとか見てると、イスラム圏の反米BOYSからは習近平さんへの期待値はとても高いです。
わたしなどは、
って思うけど、トランプが国内向け(トランプ支持者のコア層がChristian fundamentalistと呼ばれるキリスト教保守の為)に反イスラムを強調するせいで、ムスリム全体的に
反米+反トランプ=チャイナマンセー🇨🇳
の機運が高まりつつあるのは否めません。
さてそんなチャイナの覇権の象徴的な出来事となった今年5月の
Belt and Road Forum(一帯一路フォーラム)
について参加国を分析しながら2017年に決定的となった(?)チャイナ覇権🇨🇳を振り返りたいと思います。
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インド空軍とダノア将軍🇮🇳✈️の対中牽制🇨🇳
2017年12月12日の記事で、インド空軍の将軍がスリランカを訪問という記事に目が釘付けになったのでご紹介します。
この写真↓。
シーク教徒なのか、すごい独特の雰囲気がありますよね✈️
この方は空軍元帥のビレンダー・シン・ダノア氏
Birender Singh Dhanoa - Wikipedia
ビレンドラ・シンってなんか聞いたことある名前だなぁと思ったら安倍首相の訪印時に車にはねられちゃったインドの警察官の方と同じ名前だ😅
このエントリー↓でご紹介した通り、
現在本格的にチャイナ🇨🇳と対立関係にある国は実質上インド(と日本🇯🇵?←力無いけど)のみです。
アメリカですら、チャイナに首根っこ掴まれてるしね↓。
この、ダノア 将軍の2017年の外遊先を見ると面白いです。
7月 17-20 フランス(10-17がマラバール)
9月 オーストラリア、続いてアメリカ
11月 ベトナム(トランプアジア歴訪の直前)
12月 スリランカ
対中包囲網意識しまくりですね〜💁
今回のスリランカ訪問も、勿論、一帯一路でスリランカが借款を返せず、チャイナ🇨🇳がスリランカに軍港を作ったことへの牽制でしょう。
チャイナに靡きかけてるベトナムも、この人↓が来たらおおっ!ってなるかもね。確かに😅
ターバンについたブローチがその時々で違うのもおしゃれ💗
インド空軍の制服が素敵だなぁと思ったので、今日はインド空軍の写真を集めてみました。
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