コンサバ主婦のひまつぶし

国際関係とか動画の感想とか。

習近平の一帯一路🇨🇳②(ブラジルのアラブ政権と黒人ムスリム事情)

今日はいつの間にかブラジルでアラブ政権が誕生していた話と、ご当地のムスリム事情、人種差別の話でも書こうかと思います。

 

まずは、こちらのエントリー↓で少し触れた、B&R Forumにブラジル代表で出席していたSecretary for Strategic Affairs Hussein Ali Kalout(戦略官・フセイン・アリー・カルート)という方について調べたのでそれを書きます。

konsabashufu.hatenablog.com

Secretary for Strategic Affairs(戦略官)というのも気になりますが、Hussein Ali Kalout(フセイン・アリー・カルート)というのはあからさまにムスリムな名前です。

お顔を見るとこんな感じ↓

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どう見てもアラブな感じのイケメンです。

南米はブラジルに限らず、アラブ系(特にレバノン系)が多く、我が家でもみんな大好きなShakira↓もアラブ系の血が混じっていてアラビア語が話せるらしい💃

www.youtube.com

この夏はプエルト・リコ発のDespacitoが大ブレイクしていたり↓

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中東男の股間を刺激しまくっている(?)ルーマニアの歌姫INNAも南米で人気があるみたいですし、

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このエントリーで紹介した、イランで人気が出すぎて禁止になったベリーダンス風フィットネスZUMBA』はコロンビア発のようです。

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ので、音楽やダンスの伝統(遺伝子?)が共通しているのは確かでしょうね。

南米美女と中東美女は容姿も結構似ていますよね💗

 

 

さて、ブラジルの戦略官フセイン・アリー・カルート氏について調べていると、こんな記事↓を見つけました。

www.tercalivre.com.br

フランスのシャルリー・エブド襲撃事件についての2015年のインタビュー記事です。

リオデジャネイロ生まれのレバノン(?←レバノンベイルート大学で修士を終了しているけれど確定ではありません)ムスリムで、現役のハーヴァード大学の研究員でボストン在住のようです。

わたしはポルトガル語は分かりませんが、Google先生が翻訳してくださったので見てみましょう。

イスラム過激派のテロに縁遠いブラジル人に、専門家の視点で一般的なことを述べる内容で何も珍しいことは語っていないのですが、エリートらしく、基本事項を的確にまとめていました。(頭いいんだなぁ💗)

by the political scientist, found that about 80 percent of the attacks hit the Islamist people.

イスラム過激派のテロの被害者の80%はムスリムである。

これ、数限りなくあるテロの中で、西洋人が標的、あるいは犠牲になったものしかメディアでは報道されないのであまり意識されていないですが、重要な視点であると考えます。

The Muslim in Europe has been subjected to great discrimination and exclusion, systematic and organized xenophobia, with the connivance of the state. We need a policy focused on that population, which must be included in the social framework and feel protected. The problem comes over decades. Europeans were not able to deal with religious fanaticism in any religion. In a social group with a high unemployment rate, people end up turning to organized crime. Terrorism is one of the ways of organized crime. 

ヨーロッパのムスリムはヨーロッパ社会の文化的異分子への恐怖心により、差別され、疎外されている。

アラブ人にありがちな感情的になってワーワーやる(😂)のではなく、同じアラブ系ムスリムながらさらっと冷静に分析しているのがさすがハーヴァード大卒という感じです。

アラブ人がワーワーしてるのは遺伝ではなく、環境要因なのでしょうか?

CSISの名簿にハーヴァード在籍でボストン在住とありました↓。

www.csis.org

華麗な学歴の持ち主ですが、家がお金持ちなのか、スポンサーがいるのか不明です。ハリーリー首相みたいにサウジの子飼いかもしれないなぁと思わんでもないですね。

2016年〜在任中のミシェル・テメル大統領が同じ(?)レバノン系移民なので引きがあったのかもしれません。

もし日本政府がブラジルにコネを作ろうとする場合、このフセイン・カルート氏はボストン在住でコンタクトもとりやすく、おそらく大統領の片腕でしょうから有力な人脈になり得そうです。

 

ところで、ブラジルにはレバノン系移民が多いのは知っているけれどマロン派キリスト教徒が多いと聞いていたけれど、この人はムスリムだなぁ、と思い、その辺についても調べました。

こちらは、ブラジルに住むアフリカ系ムスリムについてのドキュメンタリー↓

www.youtube.com

先程のドキュメンタリーの作者の方が、テレビ番組の取材に答えています。

www.youtube.com

わたしが掴んだ情報を要約すると、

  • ブラジルにはムスリムがたくさんいるが、アラブ系ムスリムはアラブ系以外の人間と結婚しない。
  • アラブは血族社会(部族的な繋がりの社会)であることもあるが、黒人に対する人種差別もある
  • ブラジルでは、ブラックムスリムは非常にマイノリティーであり、結婚相手を探すのが難しい

ということです。

アルジャジーラのドキュメンタリーもありましたがアラビア語なので断念😓

www.youtube.com

アラビア語が分かる方は是非😊

このところ、すっぽりイスラム圏のスーダンが内戦ばかりで、南スーダンができたり、南スーダン内でもまだゴタゴタしているので、その間かなり大々的に南米への移民が起こっているのではないかと想像します。

 

 

インドやチャイナでも、経済発展に伴ってアフリカからの出稼ぎが増え、有色人種間差別が問題になっているようです。

インドの黒人差別についてのBBCドキュメンタリー↓

www.youtube.com

Black in Chinaで検索すると中華の黒人差別も出てきますよ〜

日本でもそうだけど、ポリコレが根付いてない分、有色人種同士の差別の方があからさまでヤバそうだなぁって感じがします😱

(差別の根が深いのは白人国家の方だと思うけど😓)

ジャパン・ロビィになり得る日系ブラジル人が多数いながら、労働力として完全に使い捨て&外人扱いする日本ですからね😓

 

2013年12月〜2016年の6月の南スーダンからの難民だけで80万人超。

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この難民の全てがBlack & Muslimということなので、移民規制が厳しくなっているヨーロッパやアメリカ、オーストラリアよりも南米を目指す人が増えてもおかしくないと思います。

白人国家の最近のトレンドとしては

「人種差別はいけないけれども宗教差別はOK」

(実際には人種差別もしてるけど公言しない。宗教批判は公言もOK)

という右派がすごい勢いで台頭してきていますからね。

オルタナ右翼のキモは宗教差別は同化政策に基づく合理的な批判であるみたいなところだと思う。(Laïcitéについてはまた別に書きます)

 

ムスリムであることに支障はないけれどもポリコレの欠片もないところで黒人差別を受けるか、ポリコレで人種については何も言われないけれども(内心はともかく)政教分離を口実に遠巻きにされ、宗教についてネチネチ言われながら生きるか

 

ヨーロッパ・アメリカ・オーストラリアで失敗した難民受け入れがカナダ(ドロップアウト寸前?)や南米の国々でどうなっていくのか、アラブ化したブラジルの行方が面白いなぁと思います。

 

 

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